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そういった人の成長に関して熱く語られる社長は、私はすばらしいなと思います。社長って、それが仕事だって気がするのです。 モノだけを売っているわけではないですよね。食を通じて社会に貢献するということがあって、そのためには正直でなくてはならないと考え、道義を重んずる。さらに面白かったのは、「親を大切にすること」という社訓です。
そして今週の日曜日に新聞(2007年4月1日掲載)で新しいメッセージの「愛は食卓にある。」を見て、すごいなあ、いいなあと思いました。

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ありがとうございます。

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実は以前、学校給食の関係者の方から、「給食をすごく大事にしています」という話を聞いたのです。どうしてですか?と聞いたら、「子どもたちが唯一あたたかいものを口にできる食事だから」と言うのです。そういった子どもが多いと。

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家庭ではなくて給食でということですか。

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そうです。それでなぜこのようになってしまったのかと考えたのですが、いわゆるちゃぶ台や食卓、茶の間で家族が食を囲む姿が、ドラマだけの話になってしまっているのかもしれないと思って、すごく危機感を感じていました。
そんな中で、「愛は食卓にある。」と、自社の事業に関連させてメッセージを打ち出しているのは、すばらしいことだと思いますし、キユーピーさんならではのものだと感じました。

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ありがとうございます。
私たちにとって社是社訓は生き方や哲学であり、経営理念は社会とかかわっていく上でのめざす姿と思っています。その中に「Food, for ages 0-100」というメッセージがあります。
私たちはこのメッセージについてよくわかっているつもりですが、やはりもっとわかりやすいものが必要だと考えたのが、この「愛は食卓にある。」なのです。キユーピーという会社が食に携わる中で、社会への貢献のあり方はどこにあるのか、いろいろ考えて出てきたものです。

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少し話は戻りますけれども、私は、組織には組織図とココロ図の2つがあると思っています。組織図ってありますよね。課長がいて、係長がいて・・・。現実にはそれに加えて、心のつながり、ココロ図というのもあるのかなと。心にはエネルギーがあります。そのエネルギーをどれだけ高めていけるかが上司の役割でしょう。毎朝会社に来ていても、心のエネルギーが低いままではしょうがないですし、いかにパワーを出していくか、そんなエネルギーマネジメントがあると思います。
組織のモチベーションマネジメントというのも、そのチームとして、あるいは個人として、どうやったらそのエネルギーが高まるのかということでしょう。
それが「プロセス価値の評価」という一つの制度として導入されているのが楽しみですね。この後、どう根付いていくのか、運営を見守っていきたい気がします。

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その会社には独特の空気というか、オーラというものがありますよね。
キユーピーさんは創業が1919年で、今までおおよそ100年の企業ですから、これまで積み上げてきたキユーピーさんらしさがあると感じます。なぜ企業が社会に居させていただけているのかと考えると、それは社会の役に立つからですよね。創業者の中島さんがおっしゃっていたような「日本人の体格を良くする」といった価値を提供している。だからこそ利益を出して生きていける。そんな、社会の中における企業のあり方については、どう考えているでしょうか。

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そうですね。会社という大きな器で考えるから、どうしても難しく考えてしまって、理論理屈が先行してしまうのではないかと思います。そうではなく、会社をもっと身近な家庭と置き換えてみて、家族の中でのお互いのかかわりはどうなっているのか、社会とはどうかかわっているのか、そういった視点で考えてみることが大切ではないでしょうか。家庭の中だけに幸せがあると思っているかもしれませんが、その幸せは決して自分たちだけで成り立っているわけではないはずです。
社会の中で自分たちが家庭を営んでいくには、周囲とどうかかわっていくのか考えていく必要があります。例えば、ゴミは月水金に出してくださいと言われているのに「関係ない」と出してしまうようなことは駄目ですよね。それは社会とのかかわりの中での約束事だからです。 さらにそういった約束事がないような場合にも、どういった行動が求められているのか自ら考え、律していくことが大切でしょう。そういったことを企業にも必要な行動として置き換えてみたらどうだろうか、と考えています。
会社に来る途中でタバコを捨てたり、タンを吐いたりしていたら「キユーピーはそういう人の集団だ」ということになる。心の中から律していかなくては、周囲にはわかってしまいます。ですから、そういったことがわかるように先輩なり上司が後輩や部下に伝えていくということが、とても大事だろうと思います。

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おっしゃるとおりですね。

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私たち自身が気づいていなくても、先輩の方々にそうやってずっと教えられてきたのだと思います。勉強をして、論理で知っているわけではない、考え方の種を少しずつ植え付けてくれていた。
それが、先ほど言われていた「キユーピーらしさ」と言われるところなのではないでしょうか。
一人ひとりが社会そして自分自身としっかり向き合っていける、そんな「キユーピーらしさ」を持った従業員がたくさんいるような企業にしていきたいと考えています。2007/4/4 渋谷本社応接室にて

株式会社JOYWOW取締役会長。
1958年大阪府生まれ。大阪大学人間科学部を卒業後、旭化成に入社。建材部門に19年勤務後、2000年4月に独立。渡米し、ニューヨークでコンサルティング会社「Palmtree Inc.」を設立した。2006年、世界にJOY(喜び)とWOW(感動)を広め、浸透させたいという理念のもと、「株式会社JOYWOW」を創業し、現在同社取締役会長。人の育成を通じての経営改善に独自の手法を持つ。
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