魚が苦手な子どもでも、ちょっとしたひと手間でぐっと食べやすくなる方法があります。鮭を焼く前に塩をまんべんなくふって、5分ほどおいて脱水状態にすれば、気になるにおいはシャットアウト。そのあと魚のドリップ(水分)をキッチンペーパーでふきとってください。
このドリップが魚の臭みの元です。水分をしっかりふきとることで、「旬のやさかなソース」を使ったときにも味がぼやけず、メリハリのある味わいに。さらに、香ばしい鮭の風味は“おいしいにおい″に。食欲をそそり、子どもも喜ぶ魚料理に仕上がります。
人気料理家の和田明日香さんに教わりました。
食育インストラクターとしても活躍中の料理家・和田明日香さん。子ども3人を育てながら、お母さんの目線で考える簡単アイデアレシピが人気です。だから、和田さんの「旬のやさかなソース」を使った夏鮭レシピには、「子どもが魚料理だと食べてくれない」という大人の困った!を助ける工夫が満載! 忙しい人でも簡単につくれて、子どもと一緒においしく食べられる、和田さんならではのコツをお聞きしました。
PROFILE
和田明日香さん 料理家
1987年4月17日生まれ。3児の母。料理愛好家・平野レミさんの次男と結婚後、修業を重ね、食育インストラクターの資格を取得。料理家としての活動のほか、各地での講演会、コラム執筆、CM出演など、幅広く活動する。2018年、ベストマザー賞を受賞。著書に『10年かかって地味ごはん。』、『ほったらかしレシピ』、『子どもは相棒 悩まない子育て』など。
魚が苦手な子どもでも、ちょっとしたひと手間でぐっと食べやすくなる方法があります。鮭を焼く前に塩をまんべんなくふって、5分ほどおいて脱水状態にすれば、気になるにおいはシャットアウト。そのあと魚のドリップ(水分)をキッチンペーパーでふきとってください。
このドリップが魚の臭みの元です。水分をしっかりふきとることで、「旬のやさかなソース」を使ったときにも味がぼやけず、メリハリのある味わいに。さらに、香ばしい鮭の風味は“おいしいにおい″に。食欲をそそり、子どもも喜ぶ魚料理に仕上がります。
肉おかずに比べると地味になりがちな魚料理。「旬のやさかなソース」で旬の野菜をたっぷり使えば、色鮮やかに一変します。色を意識して、夏らしい鮮やかな組み合わせを考えました。コツはソースの主材料の色味と風味の相性がよい野菜を選ぶこと。今回はトマトのソースになす、バジルソースにブロッコリー、ガーリックソースにとうもろこしときゅうり、醤油マヨソースにキャベツともやしを組み合わせています。
とはいえ、野菜の組み合わせは自由自在。冷蔵庫に余った野菜を使ってもOKです。難しく考えないで、遊び心で楽しく料理してくださいね。いろいろな色の食材を一緒にとるほうが、栄養バランス的にもいいと言われています。見た目にも楽しく、おいしく、食卓を彩るように工夫をするだけで、子どもの苦手克服の一歩になります。
定番の魚の煮つけや焼き魚から趣向を変えて、洋風の味つけで料理するのも、魚を食べやすくする一つの方法です。今回はバジルやトマト、ガーリックの風味豊かな「旬のやさかなソース」で魚料理を洋風にアレンジしました。「鮭の蒸し焼き 醤油マヨソース」のこっくり味は、魚が苦手なうちの子どもにも大人気です。
この味つけは、ごはんにもパンにも合います。ごはんの上に乗っけてワンプレートにしたり、パンに挟んだり、フライパンにそのままパスタを加えたり、アレンジも広がります。
鮭が基本の「旬のやさかなソース」ですが、どんな魚介でも相性抜群です。今回はガーリックソースと相性のいいえびと夏野菜を使ったサラダ仕立てのレシピを考えました。ほかのレシピも鮭の代わりに、メカジキなどの白身魚や、アジやイワシなどでも代用できます。スーパーの鮮魚売り場に並ぶ旬の魚を使って、いろいろな魚料理に挑戦してみてください。