飲食店のグローバル化を助ける
接客英語は3つのフレーズが鍵

和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、食事を楽しみに日本を訪れる外国人は増加の一途をたどっています。
今回は、日本語が分からない外国人の方にも滞在中の食事を楽しんでいただける、便利な英語の接客フレーズを3つ紹介いたします。

つきだし・お通しは英語でなんと言う?日本独自の習慣を確認

最初は有料のつきだしやお通しを説明するフレーズです。外国人のお客様の接客で一番トラブルになりやすいのが、日本独自の習慣、つきだしやお通しです。

注文していないものを勝手に出されただけだから、とお会計時に支払を拒否されてしまう場合もあります。ほかにもサービス料など、追加料金がかかる場合は注文時に説明し、了解をいただくことをおすすめします。では、どんな英語で説明すればよいでしょうか?

一例は下記の通りです。
“We have a cover charge of 500 yen per person, which includes a small appetizer.”
直訳すると、“カバーチャージ(つきだし)はお一人様500円で小さな前菜が含まれています。”となります。注文の際にこのように説明して納得いただいておけば、お客様も飲食店側も安心することができますね。つきだしも安心して召し上がっていただけるでしょう。

英語が苦手な方は、紙に書いたものを見せるのもいい方法です。この方法なら緊張せずに接客する事もできます。お会計の際にもめる事がないよう、最初にしっかりと納得していただくようにしましょう。

おすすめメニューを英語で説明する

2つ目は、おすすめのメニューを伝えるフレーズです。英語メニューがあれば心強いのですが日本語のメニューであっても、お店の看板メニュー、その日のおすすめ、外国人に人気のメニューがあれば、ぜひお伝えしたいですね。英語で伝えるには、“recommendation”という単語が便利です。

たとえば、
“This is today’s recommendation.”(こちらが今日のおすすめです)
“It’s our chef’s recommendation.”(こちらが料理長のおすすめです)
とメニューを指さして伝えることで、お客様も選びやすくなります。

使っている素材や調理方法を単語で伝えれば、お客様も選びやすくなります。さらに、すでにその料理を召し上がっているお客様がいれば、そちらを指し示したり、食材を見せたりするのもおすすめです。英語が苦手な方や、分かりにくい食材や調理方法の場合は、翻訳アプリを使用して英語に翻訳したメニュー名を見せたり、スマートフォンなどで、そのメニュー名や素材を画像検索して画面を見せる方法もあります。

文章で説明できなくても問題ありません。単語を並べるだけでも説明をすることができます。お客様が不安なく食べたいものを注文できるように工夫してみましょう。

おいしく召し上がっていただくためのフレーズ

3つ目のフレーズは英語独特の表現で、食事を始める直前に料理を楽しんでいただくようにお声掛けするフレーズです。

“Enjoy your meal!”(食事をたのしんでください)
日本語ではあまり使用しない言葉ですが、海外ではよく使われる声掛けです。日本語の“ごゆっくりどうぞ”に近い感覚があります。すべての料理がそろったタイミングでこの言葉を掛ければ、よりリラックスした雰囲気にしていただくことができるでしょう。もし、注文した料理がすべてそろっていない、といった問題がある場合もこのタイミングでお客様の側から声を掛けやすくなる、というきっかけをつくることもできます。

さらに、この表現はmeal をstayやtripに替える事でお見送りの際にも使うことができます。

“Enjoy your stay!”(滞在を楽しんでください)
“Enjoy your trip!”(旅行を楽しんでください)
帰り際にお声がけすると好印象ですね。“Thank you”以外のフレーズを使う事ができると、自信を持ってお見送りする事ができるようになるでしょう。

いかがでしたか?せっかくご来店いただいたお客様には、美味しい食事を楽しく召し上がっていただけるようサポートしたいですね。

海外のお客様を飲食店で接客する際に一番大切なのは、苦手意識を持たずに接客することです。英語を流暢に話すことができなくても、スマートフォンなどの助けを借りて単語を話すだけでもかまいません。一度英語を話してスムーズに通じなくても、あきらめずにお客様のリクエストを感じ取る努力をしてみましょう。

事前に役立つフレーズやおすすめのメニューをアプリなどで翻訳してメモをしておくことも役立つでしょう。どうしても伝わらない時には、そのメモを見せれば大丈夫です。お客様も不安を感じることなく楽しい時間を過ごすことができるでしょう。

最後に、英語を間違えたり通じなかったりしたら恥ずかしい、外国人は怖い、と心配することなく積極的に外国人のお客様への接客に挑戦してみましょう。きっと日本人のお客様と同じように笑顔が返ってきます。そしてあなたのお店の魅力にもつながるはずです。

2017/02/23時点