外国人にも分りやすい飲食店の英語メニューとは

2016年の訪日外国人が2,400万人を超え、飲食店では外国人観光客を意識した対応が必要とされてきています。外国人対応で一番簡単で効果があるといわれているのは外国語メニューの作成です。言葉の問題だけではなく、食文化が違うお客様がいらっしゃったときに、どのような外国語メニューをお渡しすれば、スムーズに注文し、食事を楽しんでいただけるのでしょうか。

英語メニュー作成に重要なこと

まず、実際にお店にいらっしゃる外国人のお客様の国籍を元にメニューの言語を決定します。一般的にはほとんどの方が理解する事のできる、英語メニューの優先順位が高くなるでしょう。

外国語のメニューを作る際に、よりお客様に分かりやすくメニューの内容を伝えられるよう、写真を載せるようにしましょう。実際の料理写真を載せることで、翻訳された料理名を見るだけでは「どのような料理かわからない」、「どれくらいの分量なのかわからない」、といった問題が解決できます。すべてのメニュー写真を載せる必要はありません。まずは定番で人気のあるもの、外国人のお客様が好みそうなものを選んでみましょう。

次のポイントは、そのメニューに含まれる素材を伝えることです。素材が分かる事で選びやすくなりますし、宗教、アレルギーといった理由で避けなければならない食材がある方には重要な情報となります。簡単な対応策はメニュー名を翻訳する際に主な材料を含めることです。例えば「たこわさ」であれば、”Raw octopus and cucumber with wasabi”とすれば、素材、味付けが想像できるでしょう。翻訳する際に工夫が必要ですね。生の食材に慣れていない人もいるので、生の場合は“Raw”と記載すると親切です。

また、宗教とは関係なく動物性食品を避けている菜食主義者ビーガンの方もいます。植物性の材料のみのメニューにはVeganと記載すると選びやすくなりますが、動物由来の食材が含まれていないか、注意が必要です。

また、お店の入り口などに“English menu avairable”と記載したり、英語メニューそのものを入口に置いておくのも一案です。英語メニューが存在することを入店前のお客様にお知らせするようにしましょう。

ツーリストセットを提案

初めてお店に来た外国人が注文しやすいツーリストセットをメニューに載せるのも一案です。英語メニューを見た外国人が一番困ってしまうのは、何を注文したらいいのか分からない、ということです。それならば、逆に外国人に是非食べて欲しいメニューをこちらから提案してしまうのです。

お店の看板メニューや外国人が好みそうなメニュー数品をセットにしたり、ビールなど飲み物とセットにしたりしてみましょう。そして、英語メニューの一番目立つ部分に“Tourist set”として載せれば完成です。お得なセット価格を提案できればさらに注文しやすくなるでしょう。

日本の食文化に初めて触れる方に分かりやすく

日本人の方には常識となっていることであっても、外国人の方にはわからないことは多々あります。箸の扱いやどの料理にどの調味料を使うかに始まり、食事のマナー、付きだしの支払いなど、実際に接客をすると困ってしまったり、アドバイスしたくなる場面は多くあるでしょう。

業態やお店の特徴により、現場で困ったことや説明の必要なポイントが違いますので、お客様に正しく日本の食文化を伝えられるよう、和食のマナーや調味料の使い方も伝えられると良いですね。

ただし、外国人のお客様に説明したいことを現場で接客にあたる店員から伝えていくと、負担になってしまうこともあるでしょう。料理の待ち時間などに読むことができるように、メニューブックやお店のPOPなどにコンテンツとして入れてみてはいかがでしょうか。

見やすいメニューにはフードピクトを

文字だけでも問題のない日本のお品書きに比べると、外国人のお客様向けのメニューは文字情報に加えて写真や素材名、Vegan、Non-Halalといった食事制限の情報も入れるため、分かりにくくなってしまいがちです。少しでもすっきりと見やすいメニューにするためには、文字ではなく絵で情報を伝えるフードピクトがおすすめです。

牛肉、豚肉、卵、牛乳、エビなど、宗教やアレルギー、菜食主義で問題になりがちな食材を分かりやすくピクトグラム化したのがフードピクトです。フードピクトを見れば、一目で含まれている食材を知ることができるので、コミュニケーションのミスを減らすことが期待できます。また、英語メニューのみを作成した場合、英語がネイティブでない方でも選びやすいメニューになるでしょう。


まとめ

英語の苦手な方にとっては、日本語の分からないお客様にはどう対応すればよいか分からなくなってしまうでしょう。忙しい時ならなおさら説明が難しくなります。そういった時に英語のメニューがあれば、お渡しすることでサービス担当者の時間節約になり、最低限のコミュニケーションが可能になります。サービス担当者にとっても、お客様にとっても、余計な手間を減らし、楽しい食事の時間を過ごすきっかけとなるでしょう。

2017/04/20時点