ホテルそれぞれの強みで
ビアガーデンにオリジナリティを

今、ビアガーデンには女性だけでなく、子ども連れの姿も多く見られるようになりました。中年層の男性をメインターゲットとしていたビアガーデンも、その店舗数が多くなるにつれ集客に悩まれている方もいらっしゃるでしょう。さらなる集客をするためにはターゲットに合わせてアプローチを行う必要があります。ホテル独自の強みを活かしたビアガーデンの実例と仕掛けのポイントをご紹介しましょう。

女性客がビアガーデンに求めるものは雰囲気

20代~40代のビアガーデンを利用する女性のお客様の中には、お店を選ぶ決め手として「雰囲気」を重視されている方が多くいらっしゃるようです。また、ビアガーデンに求めるものは「解放感」や「レジャー感」「非日常感」というところのようです。以前は会社の飲み会のイメージが強いビアガーデンでしたが、今や友達との飲み会や女子会などのプライベートでのシーンで利用されることが多くなりました。

2016年、キリンビール株式会社による調査では「行ってみたいなと思うビアガーデンはどんなビアガーデンですか?」の問いに、「お酒に合うフードメニューが充実している」「ビール以外の飲み物も充実している」の回答が多く、また、これらの回答では女性票が男性票を上回りました。「そこでしか飲めないビールがある」の回答は男女共に多いものの、ビアガーデンに対しビールを飲みに行くだけの場所ではないと考える女性が多い結果です。
(参考:http://www.kirin.co.jp/entertainment/daigaku/ECN/ecn/no7/

雰囲気の良さ、非日常感、フードメニューやビール以外の飲み物メニューの充実、これらを踏まえてホテルビアガーデンの実例を見て行きましょう。

ホテルの施設を利用したスタイリッシュな空間作り

ホテルならではのラグジュアリーな空間はおしゃれな雰囲気を作りやすく、スタイリッシュなビアガーデンが設定できます。

プールサイドが広めなホテルでは、プールサイドを会場にしてビアガーデンを開催しているところがあります。また、サンバステージを開催しており、にぎやかな雰囲気は例年好評のようです。また、皇居を借景にしているホテルでは、皇居の杜を望むビアガーデンが人気です。整えられた美しい庭園の中、緑や色とりどりの花に囲まれ、爽やかな風を楽しむことがきるでしょう。

他にも夜景が美しいビアガーデンなども多く見られました。開催会場が異なるだけでがらりと印象は変わります。プールサイドや美しい庭園、夜景が見える会場などはホテルに元々ある施設の利用です。ビアガーデンのために特別な設備投資をしなくても、ホテルの強みを出すことで、雰囲気ある空間は構築できるのです。

メインに高級食材を使い、他を業務用にすることで採算を

ホテルシェフにより高級食材を使ったホテルならではのフードメニューの充実は集客に繋がります。しかし高級食材ばかりを使っていては採算を合すことが難しくなります。

そこでメインのみを高級料理にし、サイドメニューは業務用商品を利用することも一つの手段です。ちょっとした茹で野菜やフライなどでもドレッシングやディップを一風変わったものにし、種類を多くしておくだけでも普段とは違った料理となります。業務用とはいえ、バーニャカウダやサワークリームオニオン、ハニーマスタードなど、様々な種類が揃っているので、お客様には目新しく、時短も可能でキッチンへの負担も最小限に抑えられるでしょう。

《 業務用ソースの紹介 》

また、メイン料理以外をバーベキュースタイルにすることで、高級食材を揃えなくとも特別感、レジャー感を演出したり、野菜料理を各種取り揃えてヘルシーをテーマにして女性客にアピールしているホテルもあります。

ビール以外の飲み物の充実。ノンアルコールも

海外のビールやクラフトビア、ビアカクテルなどの特別なビールの充実だけではなく、サングリア、ワイン、梅酒なども用意しておくと集客力は高まります。友達同士、女子会といったグループの場合、アルコールが苦手な人や、移動手段が車である人といったアルコールが飲めない人が含まれることもあるでしょう。ソフトドリンクメニューは必ずありますから、ビジネスシーンであればお酒が飲めない人が居たところで店を変えることはありません。しかし友人同士でとなれば出来るだけ全員が楽しめる場所を求めます。

ノンアルコールの飲み物として、ソフトドリンクは元よりノンアルコールカクテルの充実など、雰囲気のあるドリンクメニューを多く用意しておくとプライベートなシーンでの利用がしやすくなり、友人同士、そして子ども連れの家族層も利用が見込めます。

ライブパフォーマンスで非日常感の演出を

ホテルの設備が利用できない場合に、迫力ある生演奏やダンスなどのショーパフォーマンスによって雰囲気を作り上げることも一つの手段です。異国感をショーによって演出し、非日常感を築きます。

前述のサンバショー以外にも、ギタリストをゲストに呼びフラメンコのライブを開催しているビアガーデンもあります。スペイン料理を中心としたメニューと合わせることで異国感は増し、日常からは切り離された空間作りが意識されています。


まとめ

ビールと枝豆、プラスチック椅子に提灯にといったビアガーデンは、今でも愛されているものです。ただ、ホテルの集客という点で考えるならば、新規顧客として女性客を視野に入れることは必要になってくるでしょう。スタイリッシュな雰囲気やフード、ドリンクメニューの充実、ショーパフォーマス、そしてホテル施設を使用したホテルにしか出せないラグジュアリーな空気。女性客獲得のためのポイントを抑えたビアガーデンを作り上げましょう。

2017/06/29時点