老若男女問わず人気の
ホテルブッフェで企画力アップ

ホテル業界は規模拡大を辿り好調といわれる一方、集客に悩んでいるホテルも少なくありません。そんな中、顧客獲得や顧客維持に繋がる強い企画として、老若男女問わず人気があるブッフェへの注目が高まっています。

潜在顧客から見込み顧客への足掛かりとしてのブッフェを

施設の増強や従業員の教育などホテルの品質向上は大切です。しかし、実際に訪れて頂けなければその上がった品質を見て頂くこともできません。そんな中、特徴を出しやすいブッフェでは新しいイメージを構築しやすく、ホテルの既存顧客層以外にも訴求しやすい企画です。価格の面でも、ブッフェは宿泊やブライダルと比べてぐっと利用しやすい企画であり、潜在顧客にアピールする良い機会を創りだすことができます。ブッフェをきっかけにホテル自体に親しみを持ってもらい、宿泊、ブライダルなどに繋げていくことも期待できます。

女性人気の高いスイーツブッフェの充実で女性客獲得へ

日本食糧新聞の推定によると、2015年のスイーツ、デザート市場は1兆5000億円を超え、質、量ともに成長を続けているそうです。増税、景気などによりわずかに下がることはありますが、まだまだ成長が見込める市場です。

元々ホテルの人気だったスイーツブッフェも成長を遂げています。桜スイーツなど、ピンク色にこだわった企画、イチゴやマンゴーなど食材にフォーカスした企画では、人気のため延長が決定したホテルも多くあります。
また、華やかなスイーツはXやInstagramなどのSNSに投稿されることも多く見られます。盛り付けをお客様に任せる形のブッフェでは盛り付けが崩れることもあるため、一品ずつ小さい皿に盛りつけた状態で並べる、崩れやすい料理はスタッフが盛りつけるサービスを行うなど、写真映えする形で提供する工夫もおすすめです。

スイーツブッフェ専門店も多い中、多少高額となることもあるホテルへお客様が足を運んでくださるのは、ホテルにしか実現できない特別感を求めているためではないでしょうか。高級食材を使用するだけではなく、たとえばイチゴをメインとした企画であれば、世界中の品種が楽しめたり、珍しい白いイチゴや大振りのイチゴを楽しめたりするといった工夫もおすすめです。
予算的に大量提供が難しいものは、時間帯を決めて数量限定で提供すると、さらに特別感がアップします。平日も安定した客数を見込めますし、数量や提供回数で予算はある程度調節できるでしょう。

スイーツブッフェの女性人気は高く、家族やパートナーよりも友人とブッフェに行く傾向があります。旅行やブライダルなど、未来の顧客としての可能性を秘めた若年層の女性に訴求できるブッフェ企画はホテル全体の顧客の年齢層を下げるためにも重要となってくるでしょう。

見慣れたサラダバーを少しの工夫で特別に

一方、ランチブッフェも人気の企画の一つです。その場で切り分けるローストビーフやステーキ、豪華なシーフードが注目を浴びがちですが、サラダバーなどサイドを充実させることもメリットがあります。
まず、好きなだけ食べる事が出来るブッフェだからこそ、カロリーが気になってしまう心理があります。野菜を先に食べることでカロリーの吸収を抑えるダイエット方法などもあり、お肉を食べる前に野菜を沢山食べたい!というニーズは意外に高いのです。そのような状態で沢山のサラダがあれば、選択肢のバランスが良いブッフェとお客様に感じていただけるでしょう。
また、様々な野菜を並べる事で見た目の美しさも演出することができます。イタリア野菜で変わった形が特徴のロマネスコや紫色が目を引く紫大根、真っ赤なビーツなどスーパーでは見かけない野菜なら高級感も演出することができます。さらに、定番のトマトやキュウリも切り方を変えると新鮮な印象を与える事ができます。
そして、サラダは基本的に調理が不必要です。切るだけ、湯がくだけと、仕込みの時間を掛けずに提供する事ができ、温度管理も簡単なので、厨房の負担を減らすことができます。ブッフェにおいて、お皿が空いてしまうことはお客様に寂しい印象を与えてしまうので、補充が簡単というメリットは大きいのではないでしょうか。

もう一点、サラダバーで大切なポイントはドレッシングの充実です。定番の和風ドレッシングやイタリアンドレッシングだけでなく、さっぱりとしたジュレ、バーニャカウダのようなディップソース、バターミルク、フルーツビネガーなど珍しいものを揃え、それぞれに説明書きを加えれば特別な雰囲気を作りだすことができるでしょう。
このように、サラダバーに工夫をすることはお客様にもホテル側にもメリットが多く、お客様の満足度を上げる手助けとなってくれるでしょう。

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若年層にターゲットを絞った宿泊プランの実施

ブッフェやランチで特徴を出し創意工夫を施すことで、フレッシュで活気のあるイメージを付加することは大切です。その上でさらにターゲットを絞ったプランを打ち出すことも有効な方法です。例えば、新社会人や卒業旅行の学生など、若年層に向けたプランを立てることで、若年層に見込み顧客、既存顧客となってもらうことが期待できます。初任給で行く旅行や学生最後の旅行といった最初で最後の大切な時間に体験したことは深く心に刻まれることでしょう。これらのプランの重要性を把握することは、生涯にわたりホテルを利用してもらうロイヤルカスタマー獲得に資することではないでしょうか。


まとめ

ホテル利用者はリピーターも含め中年層以上が多く、若年層の獲得は課題の一つです。しかし、意識を向けてもらうことが難しいため、獲得に頭を悩ませるターゲットとも言えます。若年層に向けた宿泊プランや男女問わず幅広い年代に人気があるブッフェは宿泊やブライダルなどに繋がる企画と言えます。ブッフェの料理内容や提供方法、コンセプトなどしっかり練って企画し、長期的な顧客獲得を目指しましょう。

2017/05/29時点