飲食店の来店数を伸ばすSNS活用術
SNSを始めたら多くお客様に見てもらってこそ、価値が生まれる
そもそも、お店のSNSがあることをお客様は認識しているでしょうか?知ってもらうために、多くのお店では店頭での声かけや、店内にアカウントなどを掲示しておくと言った工夫をしています。これだけでも充分に効果はあるでしょう。
そしてもう一つ大切な事は、定期的に更新をすることです。SNSに効果を感じている店舗では更新頻度が高く、逆に感じてない店舗では更新頻度が低いと言う傾向が見られます。これはお店側の努力次第で、負のスパイラルにも正のスパイラルにもなり得る事なので、こまめな更新を心掛けるようにしましょう。
更新数が増えれば、お客様の目にとまる機会も増え、お客様の記憶にも残りやすくなります。結果として来店数アップに繋がると言えるでしょう。
「LINE」「X」「Facebook」「Instagram」数あるSNS、それぞれの特徴
代表的なSNSの特徴をまとめてみました。
LINE
飲食店が販促に使うのは、主に「LINE@」です。最大の特徴は、友達となったお客様と1対1でトークができること。予約やメニューの確認を直接やりとりすることが出来ます。お店側からの友達になったお客様にメッセージも一斉に送信することができ、お客様側にも通知が届くので見逃されるリスクが少なくなります。
有料と無料のサービスがあるので、お店の規模や予算、狙う効果の大きさによって、選ぶ事が出来るのも大きな特徴と言えるでしょう。
X
Xの特徴は配信の気軽さにあります。ほかのSNSに比べて1回の情報量は少なくなりますが、Xは1日に何回もポスト(配信)することが容易です。例えば、急な雨に対しての雨の日キャンペーンなど、リアルタイムな情報提供をお客様に届けることが出来ます。
内容も、少し砕けた気軽に話しかけるような感覚で、「おはようございます。本日のおすすめランチは特製○○定食です!ご来店お待ちしてます!」などと、毎朝決まった時間にポストする事もおすすめです。
問題は、タイムラインがどんどん流れて行ってしまうため、他のポストに埋もれやすいと言うことがあります。そのためにも、やはり一日に何回もポストをする事は必須であると考えられます。
Facebookは他のSNSに比べて、長文が読まれやすい傾向にあります。そのため、お店のこだわりなどを、写真と一緒にしっかりと伝えることが出来ます。
長さのある文章と写真を生かして、
- こだわりの食材
- 腕利き料理人
- 名物スタッフ
- シズル感たっぷりのおすすめ料理
- お客様目線での店内の写真
- 失敗も成功も含めたここだけの裏話
- 新メニューや期間限定メニューの説明
- キャンペーン情報の詳細
等々、店のことを隅々まで丁寧に伝えていきましょう。
Instagramは文章ではなく、写真を投稿することが特徴のSNSです。ハッシュタグ(#)と言う、同じカテゴリーのものをまとめる機能もよく使われ、例えば「#居酒屋 #神田」などと検索すると、神田の居酒屋の写真がまとめて出てきます。最近では、このハッシュタグ機能を使ってお店を探す人も増えてきているため、不自然でない限り、出来るだけたくさんのハッシュタグを付けることをおすすめします。
気を付ける点としては、写真がメインのSNSなので、できるだけ画質がよい写真を用意することです。写真撮影のコツなどを確認することで、スマートフォンのカメラでもプロのような写真をとることができ、印象を変えることができます。
いざSNSを使って情報発信をしていく上で注意すべきポイント
次にSNSを続けていく上で気を付けることや、あらかじめルールを作っておくべきこと等について考えてみます。
初めに、投稿する内容についてはあらかじめ方向性を決めておくことが大切です。
元々、お店のことを書いていたはずが、プライベートのことに及ぶようになり内輪の話になってしまったり、お客様に知らせるべきではない内容まで書いてしまったり。気がついたら本来の販促目的からは遠く離れたものになっている、というSNSもよく見かけます。お店のスタッフのキャラクター性を知ってもらう目的であれば問題ありませんが、内輪ウケではなく、お客様が読みたくなる内容になるよう心掛けましょう。
次に、コメントには必ず返事をしましょう。SNSも立派なコミュニケーションツールです。日常の接客や電話対応などと同じで、お客様とのやり取りはとても大切です。相手に失礼のないように、きちんとした対応をしなければなりません。逆に言えば、上手く対応をすればファンを捕まえられるかもしれません。看板スタッフならぬ、看板SNSを目指して対応しましょう。
もし、何人かでローテーションを組んで投稿をする場合は、方向性がぶれないよう気を付けます。店長などがチェックをしてからアップするようにしましょう。そうした上で、場合によっては投稿スタッフの名前をだすようにして、個々のスタッフのアピールに繋げることは可能でしょう。
また、リポストやシェア、ハッシュタグ等、拡散をしてもらうためのポイントも押さえる必要があります。
人に話したくなるようなネタとして、
- 超大盛りや激辛等のチャレンジメニュー
- 個性的、超巨大など店頭のおもしろ看板
- 日本酒や産地違いの食材等の利きシリーズ、食べ比べシリーズ
- 見た目で盛り上がる盛り付け
- 団体客への率先した写真撮影
- 拡散してくれたことへ特典を付ける
- 看板メニューを美味しく写すコツをレクチャーする
等々、こちらはアイデアのほんの一例です。
お店に合ったやり方で、お客様の拡散心理を盛り上げる工夫をしてみましょう。
まとめ
SNSを使う目的は売り込みではなく、共感をしてもらうことが大切だと考えます。リポストやシェア、ハッシュタグ等は、他の人にも知ってもらいたいからこそ、拡散をしてくれるのではないでしょうか。
また、営業中の飲食店ではスタッフが忙しく動き回っていることが多く、そんな中でお客様とお話をする時間がなかなか取れません。そこで、営業時間外の手が空いたときに、SNSをうまく活用することにより、お客様とのコミュニケーションを取ることができます。
「お客様に喜んでもらい、自分自身も楽しむ」というスタンスで、SNSを無理なく続けていく事こそ、来店数のアップに繋がるSNSの活用術だと言えます。ぜひ、SNSをフル活用して「人に話したい店・紹介したい店」になりましょう。
2017/07/28時点