マヨアレンジを極める!
野菜がおいしいBLT

レシピ監修
フードコーディネーター ナガタユイさん

食品メーカーでのメニュー開発、食材専門店での商品開発、企画運営に携わった後、フードコーディネーターとして独立。サンドイッチを中心に、パンのある食卓の提案を続けている。著書に「サンドイッチの発想と組み立て」、「トーストの発想と組み立て」、「卵とパンの組み立て方」(いずれも誠文堂新光社)、「テリーヌ&パテ」(河出書房新社)等。

BLTは、その名の通り、ベーコンBacon、レタスLettuce、トマトTomatoのそれぞれが主役です。定番メニューだからこそ、食材とパンを調和させるソースにこだわりましょう。目指す味わいがイメージできれば、アレンジは自由自在!バランスを計算することで、おいしさが際立ちます。

パンと食材をつなげる壁塗りの基本はプレーンなマヨ。マヨをベースにドレッシングやソースを合わせたマヨアレンジソースは食材の間に使ったり、プレーンなマヨと使い分けたりとバリエーションが増えます。BLTのシンプルなおいしさを理解した上で、野菜やパン、食材をプラスしたアレンジをしましょう。

STEP1 シンプルなおいしさを理解する!

B(Bacon)L(Lettuce)T(Tomato)はベーコンのおいしさが重要!アメリカのBLTはカリカリに焼いたベーコンがたっぷりとはさまっており、しっかりとした塩味とスモークの香りが豚バラ肉のコクを引き立てます。たっぷりのトマトとレタスがおいしく感じられるのは、ベーコンがあってこそ!シンプルな組み立てだからこそ、ベーコンそのもののおいしさが、完成度を左右します。まずは、上質なベーコンを使って、マヨネーズとケチャップだけで引き算のおいしさを堪能してください。

STEP2 サラダ感覚で野菜使いを極める!

イギリスのティーサンドイッチ、フランスのジャンボン・ブールと比べて野菜たっぷりなBLTは、”サラダ”ととらえるとレタスとトマトが主役。野菜をおいしく食べるにはマヨネーズとドレッシングの出番です!ベーコンを名脇役と考えて味を組み立て、レタス=葉野菜、トマト=実野菜と分類して考えるとアレンジ無限大。例えば、レタスをベースとしてルッコラ、水菜、春菊などを合わせると個性が出ます。トマトはフレッシュなもの以外にトマトソース、ドライやセミドライを使ったり、またトマトの切り方次第でアレンジできます。

STEP3 パン選びとマヨで食材同士の味をつなぐ!

食パン以外にクロワッサンやフランスパンなど、お好みのパンで作ってOK!パンの食感や味わいとマッチさせるには、野菜の切り方・はさみ方・量のバランスが重要です。パンと食材をつなげる壁塗りの基本はプレーンなマヨ。野菜の個性を引き立て、味を調和させます。風味アップのためのバターを使う場合もありますが、程よい粘度のあるマヨはサンドイッチソースとして最適。マヨをベースにドレッシングやソースを合わせたマヨアレンジソースは食材の間に使ったり、プレーンなマヨと使い分けたりとバリエーションが増えます。

STEP4 食材×ソースアレンジで無限大!

ベーコン、レタス、トマトに食材をプラスしたアレンジも可能!たまごを加えた「BLET」、チーズを加えた「BLCT」、アボカドを加えた「BLAT」などのアレンジは食べ応えも彩りもアップします。食材の個性を引き出すにはソース選びが大切です。たまごのコクを活かすには?チーズの風味を引き立てるには?アボカドのまろやかさを味わうには?調和を目指すのか、コントラストを際立たせるのか、目指す味わいをイメージして、ソースを選びましょう。ここでの味の組み立て方は、どんなサンドイッチにも応用できます。

組み合わせ例

①マヨ+カレー粉

マイルドなスパイス感と食欲そそる華やかな色みが印象的。ベーコンをチキンに替えても美味。

②マヨ+ホースラディッシュ

ホースラディッシュの清涼感ある辛味が肉にも魚にも合う万能マヨアレンジソース。
合わせる食材を選びません。

③マヨ+練乳

マヨの風味とミルキーな甘味が新鮮!甘じょっぱいクセになる味。
パンとの相性はもちろん食材とも調和します。

④マヨ+はちみつ+ブラックペパー

あらびきのブラックペパーがほどよいアクセント!はちみつの甘味とマヨが調和した、やみつき感ある味わい。

キユーピー(株)制作 ナガタユイさん監修
サンドイッチプラスより引用

2025/11/17時点