海と畑で目の当たりにした環境変化と自給自足の未来

海と​畑で​目の​当たりに​した​環境変化と​自給自足の​未来

三浦理志さん第3回

前回はマーシーさんが料理に目覚めたきっかけやレストランを開きたい夢、オリジナルの味噌づくりの話をうかがいました。最終回は、サーフ&ノーフ(農夫)なライフスタイルの中で感じた環境変化と、この先の理想の生き方についてたっぷり語っていただきました。

※この記事はVoicyの対談の要約です。発言の意味を変えないように配慮して、一部省略・集約をしています。詳しくはVoicyの「 みんなにうれしいGREEN KEWPIEチャンネル 」をお聴きください。

三浦理志

三浦理志

みうらまさし

モデル

1970年7月1日生まれ。湘南藤沢育ちで「マーシー」の愛称で親しまれる。15歳の時にサーフィンと出合い、今では生活の一部に。 20代後半で一時モデル業を休業し、ニュージーランドで2年間の料理修業を経験。帰国後、モデル業を再開。仕事の合間に、畑で四季折々の野菜を育て始める。「サーフ&ノーフ(農夫)」なライフスタイルをおよそ20年間実践中。

海も​畑も​何かが​違う。​できる​アクションで​地球に​恩返し

サーフ&ノーフなライフスタイルを送るマーシーさんとフラワーデザイナーの前田さん。共に湘南在住で自然に寄り添いながら暮らすという共通点があります。そんなお二人が最近感じる地球環境の変化とは?

前田: ちょっとスケールの大きな話になってしまいそうですが、日々感じられている(地球環境の)ことを聞けたらいいなと思っています。やっぱりサーフィンをされていて、海に入りながら感じることってありますか?

三浦: そうですね。昨日も感じたんですけど、この時期にしては水温が高いんですよ。昨日もトランクス1枚だったんですけど、夕方だったらタッパー(長袖のウェットトップス)とかを着ないと寒いはずなんだけど、裸でもなんかぬるいというか。

前田: 海の温度が高くなっているんですね。

三浦: あとやっぱり昔に比べて、砂浜が狭くなってる。稲村ヶ崎でいうと、昔、僕が20歳ぐらいのときまで(砂浜に)海の家があったんですよ。

前田: へぇ!今は(砂浜が狭くなって)あんまりスペースがなくて、海の家を建てられないんですね。そんなに変わってきてるんですね。

三浦: あとサーファーにとって台風ってすごくうれしいんですけど、その台風の発生する場所と進路も全然昔と違って、湘南になかなかそのうねりが入ってこないんですよね。

前田: サーフィンをするなら湘南っていうイメージがありますけど、いい波がちょっと減ってきてしまっている現状があるんですね。畑をやられている中では変化を感じることってありますか?

三浦: (7月の頭の時点で)きゅうりがもうちょっとしたら終わっちゃうんじゃないかっていうくらい(成長が)早いですね。トマトももうちょっとで終わりそうですね。1ヶ月ぐらい前倒しになっている、みたいな。

前田: 私、花の仕事をしてるんですけど、ここ数年は、夏の花が出回る時期がすごく早くて、あれ、もうこの花が出てるんだ!というのがすごくあるんですよね。やっぱりそういうのも温暖化の影響なのかなっていうのと、あと花の生産者さんにお話を聞きに行く機会があるんですけど、皆さん口を揃えて、気候変動の影響ですごく夏の気温が上がってるっていうのを言ってますね。ちょっとずつ環境が変わってきているなっていうのを肌で感じられるわけですよね。それに対して今どんな風に考えていらっしゃいますか。

三浦: そうですね、自分ができる範囲で、車も乗ってますし、そこまでストイックにはできないので、できることをやっていこうかなっていうのは考えますね。僕がやってるのは、あまりゴミを出さないとか、海から上がったら、ワンハンドじゃないけど、持てるだけゴミを拾って帰るとか。

前田: 素敵ですね。海に流れ着いたゴミも落ちてたりしますよね。そういうのをできる限りでビーチクリーンをされているということですね。

畑近くの養蜂スペース。現在は10群ほど飼育している。

2023年に採蜜したSURF & NORF HONEY。

三浦: あとですね、数年前から養蜂を始めまして。今、全世界で蜜蜂が減少している現状があるらしいんですけども。ニュージーランド時代に、蜂の巣箱が庭とか畑の真ん中に置いてあったんですね。ニュージーランドってマヌカハニーが有名じゃないですか。養蜂場とか行っていろんなプロポリス買ったりとかはちみつを買ったりとかしたんですけど、いつかは養蜂やりたいなっていう夢がありまして。数年前からやり始めたんですけど、やっぱり蜜蜂がいなくなったら、もう人間はもとより、生物が存続できなくなるという説もあるんですよ。(植物の)受粉の大半を蜜蜂がやってくれてるらしくて。だから養蜂をやることによって、地球にちょっと恩返しできてるのかなっていう風に思ってます。

前田: すごい、素敵ですね。はちみつは採れるんですか?

三浦: とりあえず春から秋まで採蜜できます。今年2回目なんですけど、明日採蜜しようかなって思ってます。

前田: そうなんですね。今手元にあるんですけど、「SURF & NORF HONEY」。色もきれいですね。これはどういう(花の)はちみつなんですか?

三浦: これは百花蜜で、いろんな花(の蜜)が混ざってるんですね。ブレンドされているというか。

前田: 時期によって咲いているお花も変わってくるので、それで味も?

三浦: 全然違います。匂いも変わりますし。これは去年の秋に採蜜したのでひまわりとか入ってるんじゃないですかね。

前田: なるほど。夏のエネルギーあるお花をたっぷりと採ったはちみつなんですね。(スプーンで食べてみて)とっても甘いですね。あと、はちみつの香りがすごく上品にふわっと香る感じがします。

三浦: そうなんです。本当に、しぼっただけなので、全く混ざりものがないし熱も加えていないので、もうスーパーフードですこれ。体にめちゃくちゃいいですよ。

前田: すごく濃い感じがします!普段使っているはちみつよりも凝縮されいてる感じがすごくします。おいしい!

三浦: ありがとうございます!

女王蜂がちゃんといるか、働き蜂の動きが悪くないか入念にチェック。

前田: 養蜂の難しさってどんなところにありますか?

三浦: いや、本当に難しくてですね。昨日までいたのに、いきなり巣箱からいなくなっちゃうっていう経験をしたこともあるんです。原因が分からないんですけど、女王蜂がいなくなると、働き蜂たちもいなくなっちゃうんです。自然の流れでそうなるのかも分からないんですけど。やっぱり自分が思うようにはいかないんですよ。

前田: じゃあ常に、女王蜂をチェックされるんですか?

三浦: 女王蜂のチェック、働き蜂の数、勢いがあるか、ないかとか。卵はどれだけあるのかとか、色々チェックしないといけないんですよ。

前田有紀

簡単にはちみつができるわけじゃないんですね!

三浦理志

いろいろ手間暇かけなくちゃいけないんです

甘​塩っぱいのが​クセに​なる!​アップルパイ

ゲストにGREEN KEWPIEを使った料理を食べていただく「みんなにうれしいGREEN KEWPIEレシピ」のコーナー。3品目もマーシーさんが考えてくれました。最後はデザートのアップルパイ。使ったGREEN KEWPIEの商品が意外で前田さんもびっくりしていました。

三浦: 『甘塩っぱいのがクセになる!アップルパイ』です。

前田: わぁ!アップルパイなんですね。GREEN KEWPIEのどの商品を使ったレシピなんでしょうか?

三浦: 「植物生まれのカルボナーラ」を使ってアップルパイを作りました。

前田: ちょっとデザートに、この「植物生まれのカルボナーラ」っていうのが全く想像がつかないですけど、他に何が入ってるんですか?

三浦: 僕が採蜜したはちみつと、りんご、レーズン。それをパイ生地で包むだけなんですよ。

前田: どうしてこの「植物生まれのカルボナーラ」を選ばれたんですか?

三浦: 最初パスタに絡めて食べたんですね。あ、これ絶対甘み足したらデザートになるって思って。

前田: へぇ!そうなんですね。その発想から生まれたアップルパイなんですね。ではさっそく食べてみましょう。レーズンが入っているのも色合いがかわいくなりますね。甘塩っぱいというか、甘くないですね!でもおいしい。はちみつの甘さがほんのりするんですね。アップルパイって甘すぎるイメージがあったんですけど、このアップルパイならいくらでも食べられる気がしました。

三浦: ありがとうございます!

前田: ご自身で考案されたアップルパイ、食べてみてどうですか?

三浦: おいしいです(笑)!

前田: この生地のしっとりした感じもすごく甘塩っぱさと合っていますね。(パイの中身)ここにもマーシーさんが手塩にかけて育てた蜜蜂たちのはちみつがたっぷり入っているんですね。やっぱりお料理やこういうデザート作りにはちみつはよく使うんですか?

三浦: そうですね。コクが出るので砂糖代わりに使ってます。

前田: そうなんですね。じゃあ結構使える範囲って広いんですね。

前田有紀

カルボナーラでデザート!想像つきませんでした

三浦理志

塩気を足したらいける!と確信。甘すぎないでしょ?

足るを​知る。​自給自足の​夢

自然に寄り添うライフスタイルのマーシーさん。ゆくゆくは自給自足の暮らしを実現したいのだとか。

三浦: 将来的には山の方に住みたいなと、田舎の。理想は、平屋で家の前が畑になっていて、鶏とか、犬猫も飼って旬の野菜を収穫して、それで料理をして、そういう生活をしたいです。山っていっても、車で30分ぐらいかければ海に行けるという。サーフィンもやりたいので。

前田: 今の海を中心としたライフスタイルから、さらに山の良いところもしっかり取りこんで、だけど海も忘れない!みたいな暮らしをされたいんですね。すごく素敵ですね、想像すると。

前田有紀

動物たちに囲まれながら野菜を料理しているマーシーさんが思い浮かびます

三浦理志

理想ですけどね!手の届く範囲で謙虚に暮らしていきたい

地球に​敬意を​払いつつ​一緒に​遊べたら…

前田: あっという間に最終回を迎えましたが、サーフ&ノーフって、すごく新しい言葉に感じられて、本当にお話聞いてるのが面白かったんですが、マーシーさんにとってうれしい未来ってどんなものですか?

三浦: ( 第1回でも)言ったかもしれないですけど、地球と、その地球の自然の中に囲まれて一生遊んで暮らしていけたらいいなっていう風に思っていますね。

前田: 「地球と遊ぶ」っていうキーワードがありましたよね。マーシーさんのお話を聞いていて、本当に日々自然に触れていて、それに飽きてしまうどころか、どんどんその魅力や小さな変化にも気づいていって、より自然に敬意を払って暮らしているのが素敵だなと思いました。

三浦: ありがとうございます!

前田有紀

海に山。楽しい未来が待っていそうですね!

三浦理志

感謝を忘れずにいたいですね

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前田有紀
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