兄へのコンプレックスから始めたアメフト
大学の先輩・後輩関係であるお二人。当時、銅冶さんはアメリカンフットボール部、前田さんはラクロス部に在籍していたそう。第2回は、そんな大学時代に打ち込まれていたというアメフトの話題からトークがスタート。
前田: 大学ではアメリカンフットボール部に所属されていたんですよね。なんでアメフトを選ばれたんですか?
銅冶: アメフトは高校から始めて、高校・大学と7年間プレーしました。僕には兄が一人いまして、ラグビープレイヤーとしてはなかなか素晴らしい選手なんです。
前田: すごく有名な選手でいらっしゃいましたよね。(慶應の)大学生ならみんな知っているスター選手みたいな。
銅冶: まさに“みんなが知っているスター選手”っていうのが、僕にとっては大きな大きなコンプレックスでした。お兄ちゃんみたいになりたいな、だけどお兄ちゃんみたいにはなれないな、比較されるな、いつも「銅冶の弟」と(呼ばれて)、僕の下の名前を呼ばれることはほとんどないなと。兄みたいになりたい気持ちを抱えながら1回ラグビーにチャレンジしたこともあったんですけど、なかなか兄のようなパフォーマンスを見せることができなくて心がくじけてしまったんですよね。ずっと続けていた剣道という選択肢もあったんですけど、やっぱり高校生になった時に兄貴みたいになりたいな、でも同じスポーツではなかなか敵わないな、じゃあちょっと寄せてみたアメフトというスポーツに新しくチャレンジすることで何か自分を表現できないかな、そんな思いでスタートしました。
前田: お兄さんの存在というのが銅冶さんにとってすごく大きいものだったんですね。
銅冶: いやー、これは嫌でしたね(笑)。
前田: (笑)。きっと今でもすごくいいお兄さんで、いい関係なのかなと。
銅冶: 一番尊敬する男の人の一人ではありますけどね。
お兄さんの存在は銅冶さんにとってすごく大きいんですね
「やってもやらなくてもいいことはやる」という両親の教え
コンプレックスを抱えると同時に、強い憧れを抱く対象でもあったお兄さん。話題は、そんなお兄さんと銅冶さんを育て上げられたご両親のお話へ。
前田: ご両親はどんな方なんですか?
銅冶: 「やってもやらなくてもいいことはやってみなさい」というのが、小さい頃からいつも両親が僕たちに言ってくれた言葉なんですね。
前田: なんかすごく珍しいですよね。あまり聞いたことのない(言葉)。
銅冶: やらないで判断するんじゃなくて、やってから判断しなさい。食べないで嫌がるんじゃなくて、食べてから判断しなさい。とにかくなんでもやってみましょうっていうのが親の教えでした。小学校の時って、○○有志ってよくあるじゃないですか。学校に編み物会というのがありまして、銅冶家の教えとしては“有志”とつくものには全部参加するので、迷わず編み物会の扉を開きまして。パッと(扉を)開けたら女子生徒だらけの中に一人だけ男子生徒がいてよかったなと思ったんですが、それは僕の兄貴で、さすが銅冶家だなと思いました(笑)。
前田: お兄さんも、やってもやらなくてもいいことをやる方だったんですね。でもやっぱり子育てをしていると実用的だったり、効率的だったり、(結果に)直結することをやらせたくなってしまって。なので「やってもやらなくてもいいことはやってみなさい」とはなかなか忙しい毎日の中で言いづらくて、(銅冶さんの)ご両親はすごいなって思いました。
銅冶: 今考えれば、何でも(子どもに)やらせてみるとお父さんお母さんも何かアクションをしなければいけないタイミングがきっと増えてしまうとは思うんですけど。ただ、先に何かがあるかないかじゃなく、いろんなことをやってみたことによって自分の中での選択肢が自然とものすごく増えて、(今の)自分から何か行動を起こすということにつながっているのかなという気はしますよね。
「やってもやらなくてもいいことはやってみなさい」と言えるご両親はすごいです!
自ら行動するという今の自分につながっている気がします
納豆とオクラの和風たらこ風パスタ
ゲストにGREEN KEWPIEを使った料理を食べていただく「みんなにうれしいGREEN KEWPIEレシピ」のコーナー。銅冶さんへの2品目は、新発売の「植物生まれのパスタソース たらこ風」を使った、学生時代の思い出の味というパスタをご用意しました。
前田: 先ほど銅冶さんの学生時代のお話をうかがいましたが、その頃の思い出の味ってありますか?
銅冶: これはもう思い出深いものがありますね。練習の後とかに、アメフト部のみんなと学校のある日吉という駅近くのパスタ屋さんによく行って、とんでもない量のパスタを食べさせていただいていたんですけど。試合の前日は、次の日のエネルギーを蓄えて備えるために、あえて炭水化物をしっかり摂取するんです。みんな500gとか平気で食べていたので、パスタ屋さんは大変だっただろうなと思って、今考えれば申し訳なかったと思います(笑)。
前田: 私もラクロス部だったので、練習の後に日吉駅で降りてそのパスタ屋さんに何度か行ったんですけど、大盛りで出してくれるのでいっぱい食べられてうれしかったのを覚えています。そんなパスタ大好きな銅冶さんに、こんなメニューを考えました。題して、『納豆とオクラの和風たらこ風パスタ』です。
銅冶: もうこれは大好物が凝縮していますね。納豆、オクラ、たらこ風ということで、この上ない極楽のパスタが来ました。
前田: こちらは新発売の「植物生まれのパスタソース たらこ風」を使った和風パスタです。トッピングにひき割り納豆やオクラがのっていて、食べ応えと満足感は抜群です。青じそものっているので、さわやかな風味が食欲をそそりますよね。グリーンがきれいで色合いも鮮やかです。
銅冶: オクラと青じそと納豆とたらこ風って、すごくヘルシーですね。
前田: そうなんですよ。ほんのりピンクがかっているのがたらこ風の部分ですね。
銅冶: 前田さん、ちょっと食べてみてください!お味はどうですか?
前田: このつぶつぶがすごく癖になる!ほんのり香るバターも、このパスタソースとよく合って、より食欲をそそりますね。このつぶつぶが先ほど言った「植物生まれのパスタソース たらこ風」なんですけど、こんにゃくとでんぷんで作られているものですが、本当にたらこ風ですよね。(※GREEN KEWPIE「植物生まれのパスタソース たらこ風」にバターは含まれておりません)
銅冶: 僕もいただきます。うーん、おいしい!やっぱり納豆とたらこ(風)っていうのは合いますね。後から香ってくるたらこの風味がおいしいです。
前田: (ソースを)パスタに絡めるのも本当に簡単ですし、あとおすすめはおにぎりの中に入れて、たらこ風おにぎりにするっていう。
銅冶: これパスタソースという名前ですけれども、いろんな料理に使えるってことですね。おにぎりもおいしそう。
前田: バゲットに塗ったりしてもお客さんに出せそうですよね。
銅冶: お酒のおつまみにもすごくよさそうですね。
前田: 和風パスタだけだとちょっとさっぱりしすぎちゃうんですけど、このバターの香りがたらこ風のパスタソースとよく合って、すごくコクも出ておいしいです。
銅冶: 僕は(パスタ)ソースを2倍にして、より濃い味をいただきたいみたいな気持ちが芽生えてしまいました。
前田: たらこパスタが好きな方は、(大盛りにして)2袋入れるのもいいかもしれません!
たらこ風のつぶつぶがすごく癖になる!
納豆とたらこ風が合いますね
自分の中に根付く「どうしたら喜んでもらえるか」という感覚
前半では、素晴らしい人間性を持たれる銅冶さんのご家族についてうかがいましたが、後半ではご本人にさらにフォーカス。以前から友人関係にある前田さんは、銅冶さんの素敵な人間性にリスペクトを感じる部分がたくさんあるそうです。
前田: 銅冶さんといえば、すごく仲間作りが上手だなって普段も思っているんですよね。実際にCLOUDYのメンバーさんもすごく素敵な方々で。あとすごくいいなって思うのが、前職の方や新しく出会った方をすごく大切にされていて、(CLOUDYの)ポップアップショップに行くと必ず前職の方が来てくれているじゃないですか。そういう人とのつながりを丁寧にしているところを見習いたいなって思います。
銅冶: さかのぼれば金融の仕事をしていた時も、僕は営業職だったので、いろんなお客様先に行って商品の説明をしたり(プランを)組み立てていったりするんですけど、お客様も大変いい方が多くてですね。私自身、金融の知識が乏しい、数字に弱い、英語ができない、経済にあまり興味がないということも含めてお客様にご理解いただいて、お客様の方から「難しい話は銅冶わからないよな、じゃあ僕がトレーダーと話すから会社の偉い人を呼んでくれ」と言ってくれて、ご理解を示していただきながらお仕事が成り立っていくという、ちょっと特殊な関係性を築けたことも多々ありました。それも自分自身を振り返ってみると、その人にその瞬間にどうやって喜んでもらおうかなとか、この人は何を求めているのかな、どんなことをしてあげるとこの人のためになるのかなというのは、小さい頃から常に考えていたのが自分の中で根付いているので、そのおかげでお客様を含めた友人にも、「こいつのためだったら、銅冶のためだったら何かやってあげよう」という気持ちになっていただけているんじゃないかなという気はしていますね。
前田: 能力やスキルだけじゃなくて、今この瞬間、目の前の人をどうやって喜ばせていくか、大切にしていくかってところが重要だったんですね。アフリカの仲間たちにはどんな方がいらっしゃるんですか?
銅冶: アフリカの仲間たちは、それこそ現地で出会ったワーカーたちが今700人くらい働いていて。
前田: 700人もいるんですね!
銅冶: 行くたびに人が増えていて、うれしい悲鳴というのはこういうことなんですけど。また売上を上げて、継続的に彼らをしっかりと雇用していかなきゃいけないという自分の覚悟にもなっています。ただ、彼らを支援しているという感覚よりも一緒に闘っているという感覚がすごく強いです。お互いが鼓舞し合って素敵な空間を作って、一緒になってCLOUDYを作り上げながら、社会問題を解決していけてるのかなという気持ちがありますね。
アフリカの人たちを支援しているというより一緒に闘っている感覚が強いです
初めて人のために行動して評価してもらえたのがうれしかった
ご両親の教えや、ライバルでもあるお兄さんの影響はもちろん、「相手がどうしたら喜んでくれるか」を常に考えることによって仲間を増やしてきた銅冶さん。最後に、前田さんが銅冶さんの“うれしい原体験”についてうかがいます。
前田: 最後に聞きたいのは、銅冶さんの記憶の中にあるうれしい原体験についてですが、思い浮かぶものはありますか?
銅冶: 小学校時代に学校をあげてユニセフに募金をするという活動がありまして、お家の方々がお札を封筒に入れて、子どもたちに渡してそれを回収するという流れだったんですけれども、銅冶家には「人のために何かをしたいんだったら自分で稼ぎなさい」という教えがありまして。兄弟揃ってお手伝い表を作って、新聞取り5円、お風呂掃除100円、食器洗い50円みたいな。兄弟で競い合いながらお手伝いをして、お金をのりの缶にどんどん入れて集めて、ユニセフ募金として持っていったんです。クラスのみんなはきれいなお札を封筒に入れていて、銅冶家だけジャラジャラの小銭を袋に入れてくるっていう。みんなと違うことが少し恥ずかしくて、持っていくのを躊躇(ちゅうちょ)していたんですけど、担任の先生がみんなの前で「銅冶くんの家はこういう風に募金のお金を集めています」と言ってくれてみんなが拍手をしてくれて、人のために自分で何かできたこと、それからそれを評価してもらったこと、そして自分自身の行動がきちんと誰かにつながったということを初めて体験できた瞬間だったかなと思います。自分としてはとてもうれしかった瞬間でもあり、今のアクションにつながる原点がここにあったのかなという気がします。
前田: 人のために何かするなら自分で稼ぐというのは、今銅冶さんがやられていることのまさに原点ですね。
小学生の頃のユニセフ募金が初めて人のために何かできた経験でした
まさに今銅冶さんがされていることの原点ですね
ラグビーのスター選手である兄に憧れてアメフトを始めました