
3人の子を育てる母として考える食育とアレルギー
収録は夏休み明けてすぐのタイミング。「今日は何を作ろう?何を食べさせよう?」って一日中食事のことを考えてますよね!という“夏休みのお母さんあるある”で意気投合したお二人。毎日の食事の大切さと大変さを語り合う中で、話題は長澤さんが取得した食育インストラクターとアレルギー対応食アドバイザーについて。
前田: 食育インストラクターとアレルギー対応食アドバイザーの資格をお持ちということなんですが、それぞれどんなきっかけで資格を取られたんですか?
長澤: 一番初めは、仕事として食育のイベントに声をかけていただいて。その時ちょうど3人目を妊娠していて、コロナ禍ということもあってイベント自体は流れてしまったんですけど、この時に食育っていうものがあるんだと知って。妊娠期間中や産後は時間もあるので勉強して食育インストラクターの資格を取りました。
前田: 実際に子育て中だったというのも資格と関係があったんですか?
長澤: そうですね。やっぱり子育てしていく中で自分が気になっていることも学べたし、知識があると子どもたちに話ができるので。それにこの年になって勉強するって楽しいなという思いもあったので、がんばって取ってよかったなと思います。
前田: アレルギー対応食アドバイザーはどんなきっかけだったんですか?
長澤: 食育インストラクターの資格が取れた後に、もう一回ちゃんと勉強しようと思って。長男に食物アレルギーがあって苦労したので、それなら改めてアレルギー対応食の勉強もして、今後に活かしたいなという思いから、アレルギー対応食アドバイザーの資格の勉強も始めた感じです。
前田: お子さんがアレルギーをお持ちだったということは、日々のごはん作りもかなり苦労されましたか?
長澤: (長男は)1歳の時に乳、卵、大豆、小麦がダメで。この子に何を食べさせたらいいんだろう?って。その時は1人目の子どもということもあって、私自身も無知で分からなくて。インターネットで調べてもいろんなことが出てくるし、病院の先生もちょっとずつ与えた方がいいという先生もいれば、今は与えない方がいいという先生もいたりして。何を信じていいのか分からなくて、大変でしたね。
前田: 外食をしても、そこに何が入っているかを調べるのって難しかったりするので、外に出るのも大変になってきちゃいますよね。
長澤: なので、お店に入ったら必ず「卵と乳使ってないものありますか?」とか、確認して。だからもう焼肉屋さんにばっかり行っていました。肉と米なら大丈夫だって。おそば屋さんに行っても、小麦が入っていたり、卵が入った麺もあったりするので、一つひとつ確認しながら外食していました。
前田: その資格を取ったことで、お子さんに対して提供できるもの(食事)のバリエーションが変わったりとかしましたか?
長澤: ありました。本当にもっと早く勉強すればよかったと思うぐらい!アレルギーだからって除去するだけじゃなく、ちょっとずつ摂っていくことで免疫ができて症状が緩和していく(という場合もある)ことも学べたし、本当に勉強してよかったなって思います。
前田: 長澤さんといえば、ご主人もとても有名なサッカー選手でいらっしゃいますが、お食事にたくさんこだわりがあるのかなと思ったんですが、どんな感じですか?
長澤: 主人は夜、炭水化物を食べないんですよ。だから、子どもがカレーの時も主人は食べてくれないので、主人には主人用の食事を用意して子どもとは別のごはんにしています。
前田: そうなんですね!じゃあ2パターン作ってらっしゃるってことですね。毎日?
長澤: はい。毎日。
前田: えー⁉︎すごーい!
長澤: いや、すごく簡単なものですよ。 メインにお肉や魚があったら、あとは野菜でつまめるものを4、5品作ります。1人分なので、野菜もちょっとした量でいいし、味付けを変えてローテーションしていくだけなので。
前田: 小鉢が4、5品というところに憧れがあります。日々の生活だとやっぱり大皿をどんっ!て感じなので。
長澤: そうですよね。
前田: 細かくいろんな野菜を食べてほしいなとは思うんですけど。
長澤: なかなかね。子どもってそういうの(野菜のおつまみ)抵抗あるじゃないですか。見た目でね、「これ何が入ってるの?」とか。好みもやっぱり違いますしね。いつかは一緒に食べられるのかなと思ってますけど、今のうちは分けて食事を作って提供しています。
前田: すごい。そこまでやってらっしゃるの、尊敬します。

提供できる食のバリエーションが広がりました

3時のおやつにみんなで食べるアーモンド風味のプリン風
ゲストにGREEN KEWPIEを使った料理を食べていただく「みんなにうれしいGREEN KEWPIEレシピ」のコーナー。1品目は「HOBOTAMA 加熱用液卵風」を使ったプリン風です。アレルギーで卵が食べられないご長男も一緒に兄弟みんなで3時のおやつを楽しんでほしいという思いから考案しました。果たして長澤さんの反応は?
前田: 題して『3時のおやつにみんなで食べるアーモンド風味のプリン風』です。
長澤: わぁ!うれしい。 見た目は完全にプリンですね。
前田: そうなんです!でも、中身は卵を使っていないプリン風なんです。一つずつ違うおやつを用意するのも大変ですし、みんなで同じものを食べるっていうのも、おいしさやうれしさがあるのかなと思います。これは卵を使っていない「HOBOTAMA 加熱用液卵風」を使って濃厚プリン風にしております。ではさっそく食べてみましょう!
長澤: わーい!いただきます。
前田: プリンって大人も子どもも大好きですよね。
長澤: ですよね。ん!なめらかでおいしい!
前田: すごい!このアーモンド風味もすごくおいしいですね。
長澤: しっかりアーモンドの香りがして。すごくいいですね。うち、長男はプリン食べたことないので、(これを食べたら)プリンってこういうものなんだ!って思ってくれると思います。
前田: プリンのようななめらかな食感が再現できているのでおすすめですね。
長澤: うちでも作ってみようと思います!
前田: 長澤さんは普段、おやつの時間はお子さんたちにどんなものを食べてもらっていますか?
長澤: 学校から帰ってきた子どもたちは、すごく疲れているのでお菓子じゃ足りないんです。なので、わが家では補食として、おにぎり、お餅、パンとか、最近ではつけ麺をよく食べてます。3時とか4時に。
前田: 家庭の中で、補食を大切にされているんですね。
長澤: そうですね。やっぱり1日3食では摂りきれない栄養やエネルギーをしっかり補うことによって、その後、習い事などもあるので、エネルギーを発揮できるように。食事だけでなく、おやつや補食でも補えるように考えてやっています。
前田: 3時の補食は炭水化物が結構多いんですかね。
長澤: 炭水化物が多いですね。あと最近好きでよく作っているのが「カルシウム煎餅(せんべい)」って名付けたんですけど、しらすとチーズを焼いているだけなんですが、でもそれだけでカルシウムはすごい摂れるし、エネルギーにもなるし、たんぱく質も摂れるんです。食事では摂れない栄養をおやつで摂っちゃおう!って。
前田: 作ってみようかな!どんなチーズ使うんですか?
長澤: 調理用のパラパラしたチーズを使ってますが、日によって好みのチーズに味を変えてもいいですしね。栄養を1日で摂らなきゃと思うと大変じゃないですか。でも、食事だけじゃなくておやつでも摂れたら、それだけで楽だし、親の気持ちもハッピーだし。
前田: 気が楽にもなりますよね。今日はおやつでカルシウム摂れてるから大丈夫!ってことで。
長澤: そうそうそう!なので、ぜひやってみてください。

補食ってものすごい大切なんですね!カルシウム煎餅、私も作ってみます

おやつや補食でも栄養を摂れるようにするとみんながハッピー

子どもたちにもっともっと食の楽しさを伝えていきたい
前田: 同世代で子育てをするお母さんとして共感できる部分もたくさんありましたが、それ以上に尊敬の気持ちがたくさん湧き上がっています。小鉢も用意してあげたいし、3時のおやつも活用していきたいなと思いました。最後に、長澤さんにとって食にまつわることを勉強し、知ったことで起きたうれしいことってどんなことがあったか教えてください。
長澤: 一緒に買い物をしに行った時とか、「今の旬の野菜はどれだろう?クイズ」をしたりするんですけど、自分が知識を持っていることで、子どもたちに伝えられること。子どもたちが食材に興味を持ってくれたら、その食材が(食卓の)お皿に並んでたらワクワクするじゃないですか。一緒に買った野菜だね、今が旬のお魚だね!そういうところから子どもたちも食に興味を持ってもらって楽しい食卓がずっと続けばいいなと思っています。
前田: (お買い物中は)早くして!とか、見えないところに行かないで、とか結構声を張り上げちゃうので、そのクイズやってみたいなと思いました!
長澤: ぜひやってみてください!
前田: それで食品や料理を選ぶ視点も変わっていくのもいい変化になりそうですね!

学んで得た知識をもとに子どもたちに食の楽しさや豊かさを伝えていきたい

お買い物も食育の一環になるんですね
食の資格が日々の食事作りに活かされて素晴らしいです