
おばあちゃんに「元気だよ」と伝えたくて始めた野菜ダンス
アオイさんのパフォーマンスはどれも鮮烈な印象を受けるものばかりですが、昭和歌謡曲に合わせて野菜を手に踊るユニークな「野菜ダンス」は、特に印象深いという方も多いはず。まずはそんな野菜ダンスや、アオイさんの野菜愛についてお話を聞いていきます。
前田: 今回はアオイさんを語る上で外せない「野菜ダンス」や、深すぎる野菜愛についてうかがっていきたいと思います。さっそくなんですがアオイさん、お野菜は好きですか?
アオイ: 好きです。でも“アオイさんを語る上で外せない野菜”っていうワードが、野菜に対してちょっと恐縮です(笑)。
前田: いえいえ、そんな!いつから野菜が好きなんですか?
アオイ: 東京に出てきてからなんですよね。(出身地の)長野ってすごくお野菜がおいしいんだけど、幼少期はあんまり意識して食べてなくて。
前田: 東京に来てから地元の味が恋しくなったりして、野菜に目を向けるようになったんですか?
アオイ: それもありますし、体を自分でメンテナンスしなきゃいけなくなった時に、食ってすごく大事だなと思って。そこから料理研究家の寺本りえ子さんのおうちに居候していた時期があって、そこで色々教わりながら、料理に興味があったので続けるようになりました。
前田: ちょっと聞いたお話で、野菜をフィーチャーした結婚式を挙げられたとか?
アオイ: そうなんです。長野で結婚式を挙げたんですけど、通常お花がテーブルにセットされるじゃないですか。でもそれを全部野菜にしてくださいってお願いして。
前田: テーブル装飾も全部お野菜だったんですか?
アオイ: そうなんです。本当はねぎとかも立たせたかったんだけど、それはにおいが強いとかって言いながら(笑)。でも地元のお花屋さんとかがすごく考えてくれて、野菜をゴロゴロ並べて、最後に好きな野菜を好きなだけ持って帰ってもらうっていう風にしました。
前田: 通常、引き出物というと焼き菓子だったりすると思うんですけど、それが野菜だったんですね。好きな野菜を手にして帰れるっていうのは、ゲストの方もうれしいでしょうね。
アオイ: 子どもがいっぱいなすを持って帰ってくれて、それをおうちで料理してもらって食べたというのを聞いてうれしかったです。
前田: 今も長野からお野菜が届いたりするんですか?
アオイ: ちょうど先日地元に帰って、おばあちゃんがかぼちゃやねぎを育てているので、たくさんもらってきました。
前田: お野菜のダンスも、アオイさんのイメージとしてファンの方々の中に強くあると思うんですけど、そういうのも地元とのやり取りの中から発想が生まれたんですか?
アオイ: 野菜ダンスを始めたのは2020年のコロナ禍の時で、おばあちゃんから「元気にしてる?」とか心配のメールがいっぱい来たんですね。外に出られないし、私もお仕事が止まったりして。「ごはんとか食べられているの?」って毎日来ていたから、じゃあ野菜を持って踊ったら元気だよってことも、ごはんを食べていることも伝わるかなと思って、昭和歌謡曲で野菜を持って踊り出したのがきっかけです。SNSにもアップしたら、意外と反響が大きくて。みんな「元気出ました」とかって言ってくれて、続けるようになりました。
前田: そうだったんですね!おばあちゃんへのメッセージだったということですけど、反応はどうでしたか?
アオイ: おばあちゃんは「これ、毎日見るの日課になる」って。そしたら毎日1個は送らなきゃなと思って、“今日は何で踊ろうかな”っていうのを毎日考えていました。
前田: そうだったんですね。おばあちゃんが喜んでくれて、それで続けていくことができたんですね。

おばあちゃんへのメッセージだったんですね

母が教えてくれた“あるものを使って遊ぶ”こと
コロナ当時、多くの人に笑顔と癒やしを届けた「野菜ダンス」の誕生エピソードを聞いたところで、続いて話題はアオイさんのご両親のお話に。
前田: アオイさんのお父様やお母様はどんな方なんですか?
アオイ: 母はすごくアクティブな人で、海を見ながら朝ごはんを食べたいからって、夜中に長野を出発して福井の海まで行って、朝5時ぐらいに着いて海を見ながらトーストを食べて帰ってくるとか。あとは、雪が降ったらその雪で波みたいなのを作って、ビキニで飛び込んで。
前田: えー!冬にですか?
アオイ: 冬です。雪の波で、ビキニで遊ぶとか(笑)。
前田: 雪の上でサーフィンみたいな。
アオイ: そうそう!そういう風にあるものを使って遊ぶのは母から教わったことかな。あとはファッションも好きで、幼少期からVOGUE(ファッション誌)を 毎月買ってもらっていて、それを見るのがすごく好きでした。
前田: 今日もアオイさんはカラフルなお洋服を着ていらっしゃってすごくかわいいなって思っていたんですけど、このファッションセンスはお母様の影響もあるってことなんですかね。
アオイ: そうですね。母からの影響は大きかったです。
前田: お話をうかがっていると、家庭の中でもワクワクがたくさんあるような幼少期の過ごされ方だったのかなと思いました。
アオイ: 今思えば、自由に色々やっていましたね。

お母様はどんな方なんですか?

すごくアクティブな人で、冬にビキニを着て雪で作った波に飛び込んだことも!

ゴロゴロ野菜のココナッツカレー
ゲストにGREEN KEWPIEを使った料理を食べていただく「みんなにうれしいGREEN KEWPIEレシピ」のコーナー。2品目は、カレーが大好きなアオイさんに野菜がたっぷり入ったココナッツカレーをご用意しました。スパイスの刺激が、ココナッツミルクのほのかな甘みと「植物生まれのカルボナーラ」と絶妙にマッチした一皿です。
前田: 今回アオイさんには、大好きだという野菜がたっぷり入ったカレーをご用意しました。題して『ゴロゴロ野菜のココナッツカレー』です。
アオイ: 私、カレー大好きなんですよ!東京に来てから、カレーにすごくハマった時期があって。
前田: じゃあ、いろんなカレー屋さんに行ったりとか?
アオイ: はい。ココナッツカレーもすごい好きで。
前田: ちょうど良かったです!今回はカレー粉の他にシナモンやターメリックパウダーの入ったスパイスが香るカレーなんですが、「植物生まれのカルボナーラ」を加えることで、優しい甘みのココナッツカレーをよりまろやかに仕上げています。
アオイ: え、カルボナーラの素が入っているんですか?
前田: そうなんですよ、「植物生まれのカルボナーラ」ソースが入っています。さっそく熱いうちにいただきましょう!
アオイ: グリーンのお皿に黄色いカレーっていうのがすごい好きです。いただきます。うん、おいしい!意外とちゃんと辛い。
前田: 見た目はマイルドそうな感じですが、辛みがしっかりありますね。
アオイ: 前田さんはカレーとか作りますか?
前田: 作るんですけど、ちょっとでも辛いとうちの子どもたちは食べないんですよ。なのでお子様カレーとか、あとキーマカレーみたいにちょっとパラパラした感じの方が食べやすいみたいで、キーマカレーもよく作りますね。
アオイ: そうなんですね。カレーって具材を切ったり、ちょっと手間かかるじゃないですか。だから最近作ってなかったけど、これ作りたいなぁ。
前田: ぜひぜひ。かぼちゃやいんげんが入っていて食べごたえもある感じが、お野菜好きなアオイさんにピッタリですよね。
アオイ: ちょうどこの前かぼちゃもらってきたから作ってみよう。
前田: かぼちゃが入ると甘みも出ておいしくなりますよね。
アオイ: 実は先日、このカルボナーラの素をスライスしたにんじんとあえて春巻きにしたんです。それもすごくおいしくて!
前田: 「植物生まれのカルボナーラ」をにんじんとあえて、春巻きの具にされたんですね。おいしそう!それ、今度やってみたいなと思います。この「植物生まれのカルボナーラ」はアーモンドが主原料なので、パスタソースなんですけど、ナッツっぽい風味を足したい時の調味料としても使えるんです。シナモンも香っていて、今回のカレーはエスニックな感じですごくおいしかったですね。
アオイ: はい、体がポカポカしてきました。

「植物生まれのカルボナーラ」が優しい甘みのココナッツカレーをよりまろやかに!

ちゃんと辛みがあって体がポカポカしてきました

野菜を好きになってつながる人がすごく増えた
大好物だというカレーを食べ、心も体も温まった様子のアオイさん。最後にアオイさんにうかがうのは、野菜を通して感じるうれしさについて。
前田: アオイさんが、大好きな野菜を通して感じるうれしさってどんなものですか?
アオイ: 野菜を好きになってから、つながる人がすごく増えて。特に野菜の生産者さんとお会いできるとすごくうれしいですね。みんな我が子のように野菜を育てて、届けてっていう話は聞いていてうれしくなります。
前田: 料理を作る時に(食材の)作り手の顔が浮かぶと、より大切に調理しようっていう気持ちになりますよね。
アオイ: そう思います!
前田: アオイさんがおっしゃったように、野菜が人と人をつなげてくれるってすごく素敵なキーワードだなという風に思いました。野菜好きな人が集まって、また野菜だけでなく植物性の食品などもそうだと思うんですけど、おいしいっていう言葉でみんながつながり合いながら前に進んでいけるのはすごくうれしいなと思いました。

生産者さんが野菜を我が子のように育てるお話は聞いていてうれしくなります

野菜が人と人をつなげてくれるって素敵なキーワードですね
野菜を持って踊ったら「元気だよ、ちゃんと食べているよ」と伝わるかなって