お弁当箱はパレット!アオイさんが自由に描く夫へのお弁当

お弁当箱は​パレット!​アオイさんが​自由に​描く​夫への​お弁当

アオイヤマダさん第3回

前回は、アオイさんの深すぎる野菜愛や「野菜ダンス」誕生のきっかけについてお話しいただきました。最終回は、アオイさんが行う日々のお弁当作りについて。お弁当柄のお洋服に身を包んだアオイさんに、旦那さんのためにほぼ毎日作るというお弁当についてうかがいました。

※この記事はVoicyの対談の要約です。発言の意味を変えないように配慮して、一部省略・集約をしています。詳しくはVoicyの「 みんなにうれしいGREEN KEWPIEチャンネル 」をお聴きください。

アオイヤマダ

アオイヤマダ

ダンサー・俳優

東京2020オリンピック閉会式ソロパフォーマンス、ダムタイプ『2020』パフォーマンスなど、数々の活動で話題に。俳優としてNetflixドラマ『First Love 初恋』や、ヴィム・ヴェンダース作品『PERFECT DAYS』に出演。宇多田ヒカルのMV『何色でもない花』の振り付けを担当する他、NHK『ドキュメント72時間』のナレーションに携わるなど、身体と声で活動の幅を広げている。生き様パフォーマンス集団『東京QQQ』のメンバーとしても活動。日々、夫にお弁当を作っている。

お弁当は​色合い​重視。​絵を​描くように​詰めていく

アオイさんの持ついくつかのInstagramのアカウントの中に、「おべんとうのおと(@obentonooto)」というお弁当専用アカウントがあります。旦那さんのために作ったお弁当をアップされているのですが、その鮮やかな色合いや独創的な詰め方はさながらアートのよう。3回目のトークは、そんなアオイさんのお弁当やお料理事情から始まります。

前田: アオイさんはお料理をしている時、どんな気分になりますか?

アオイ: 瞑想みたいです。パフォーマンスの後とか、心が落ち着かない時にとにかく次の日用のおかずを作るんですけど、落ち着いてきますね。

前田: 仕事や日々の忙しさを忘れて、料理に集中することがアオイさんにとって大事な時間になっているんですね。小さい頃からお料理はお好きだったんですか?

アオイ: 全然好きじゃなかった(笑)。好きじゃなかったというか、母がやる方が早いから、やっぱり任せっぱなしでしたね。

前田: 上京して環境が変わって、お料理に出会っていったんですか?

アオイ: そうです。上京した15歳の頃、なんでもいいから質より量みたいな感じで食べていたら体がなんかおかしいな、体調が悪いぞってなって、そこから食べ物って大事なんだと思って料理を始めました。

前田: 誰かから学んだりされたんですか?

アオイ: そうなんです。(2回目でも少しお話しした)寺本りえ子さんという料理研究家の方のおうちに住まわせてもらいながら、具材の切り方や味噌汁の作り方から教えてもらいました。

前田: 住み込みで習っていたんですか?すごいですね!それは「ここで学びたいです」って志願して「じゃあ住み込みでどうぞ」っていう風になったんですか?

アオイ: そうなんです。1部屋空いているから住んでいいよって言ってくださって、ご厚意で住まわせてもらいながら。

前田: じゃあそこでお野菜だったり、お料理だったりの基礎を学ばれて?

アオイ: はい。その時に塩だけで味を決めるのとか、野菜の声を聞くとかを学びました。野菜1つにしても、多分毎日状況が違うじゃないですか。それを見てどう調理するかを決めなさいって。「野菜の声を聞けってなんだ?」とか思っていたんですけど(笑)。

前田: 思います!未だにできてないです。塩加減って難しいですよね。ついこの間もスープを失敗しちゃって、「しょっぱすぎて飲めない!」って言われた時があって。

アオイ: あ〜。安定させるのって難しいですよね。

前田: そうなんですよ。その日によって食材の組み合わせも違うから、塩で味付けするって簡単なようで奥深いことだなってお料理をすると思います。そんな中で、お弁当はどういうきっかけで作り始めたんですか?

アオイさんのInstagramのお弁当専用アカウント・おべんとうのおと(@obentonooto)より

アオイ: お弁当は夫に出会ってから。夫が会社勤めで、毎日お昼ごはんを外で食べているから、じゃあお弁当を作ったら時短になるかなとか。作ってあげたいなと思って作るようになりました。

前田: 何から献立を決めていきますか?

アオイ: なんだろう……色?色は絶対に緑とオレンジっぽいものと黄色っぽいものを入れて、そこに赤がちょっと入ったらいいなとか。そういう漠然としたプランがあって、スーパーでその日に安いものや売り出しているもの、作っている人がこだわって育てているものなどの中から選びます。

前田: 色から選ぶっていうのはすごくアオイさんらしい感覚ですね。絵を描くようにお弁当を作っていく感覚ですか?

アオイ: そうですね。なんかお弁当箱がパレットみたいだなと思って、そんな風に作っています。

前田: だからアオイさんのお弁当っていつもカラフルなんですね。ご主人はお弁当への反応はどんな感じですか?

アオイ: 毎日全部食べてくれて、お弁当箱も帰ってきたらちゃんと洗ってくれるのでありがたいなって。

前田: 素晴らしいですね。おいしかったっていう気持ちがそこに表れていますね。私はお弁当を日々作るっていうことはしてなくて、子どもは給食があるので、遠足の時とか特別な時だけ作るんですね。前の日まではちょっとお弁当めんどうくさいなぁと思っているんですけど、いざ作るとなるとやっぱり炊きたてのご飯を入れてあげたいなと思って朝から土鍋で炊いてみたりとか、ちょっと手間をかけちゃったりして。品数も埋まっているんだけど、あの食材も入れてあげたいなとか、ちょっとしたお節介をしちゃうところがあるんですけど、アオイさんはどうですか?

アオイ: 前の日に飲み会があったから、ちょっと野菜多めにしてあげようかなとかはしちゃいます。昨日お肉をたくさん食べていたから魚にしようとか、そういう勝手なお節介はしているかもしれないです。

前田: それがあって、よりお弁当が特別なものになっているんですね。自分のために用意されているものって、やっぱりうれしいですよね。

アオイ: うれしいですね。なんか全部食べられますよね、(手作りの)お弁当って。

アオイヤマダ

お弁当箱ってパレットみたいだなと思って、絵を描くように作っています

前田有紀

だからアオイさんのお弁当はいつもカラフルなんですね!

ファーマーズマーケットでの​お買い物が​幸せ時間

お弁当のおかずは色合い重視で決めるというアオイさん。では、食材はどんな場所で購入しているのか、さらにお話をうかがっていきます。

前田: 野菜やお弁当の食材は、どういうところで買うことが多いですか?

アオイ: 週末に青山でやっている青山ファーマーズマーケットが好きで、時間が合う時は行きます。そこに行くと長野県のお野菜を作っている人とか、育てているヤギのミルクでチーズを作っている人とかがいて、みんなニコニコしながら農産物を売っていて、そこで他愛もない話をしながら買い物するのがすごく幸せな時間です。

前田: 作り手の人が立っていてそこで買えるっていうのは一番うれしいことですよね。

アオイ: もう3年ぐらいちょこちょこ行っているんだけど、だんだん私のことを覚えてくれる人もいてちょっとサービスしてくれたりとか、そういう心遣いもすごくうれしいなって思います。

前田: ファーマーズマーケットというのは、生産者さんが何軒か集まって、自分たちの農場で作った農産物を直接販売するような市場のことですよね。東京だと、先ほどおっしゃったような青山のファーマーズマーケットが有名ですし、私も鎌倉でレンバイという鎌倉市がやっている即売所で鎌倉野菜を買ったりするんです。

アオイ: レンバイ、知ってるかも!鎌倉はちょっと遠いからいつも眺めるだけで買わずに帰ってきちゃうんですけど、あそこいいですよね。

前田: いいんです〜。雨の日だったりするとお客さんが少なくてちょっと多めにくれたりとか、早めの時間に行くとすごい野菜が充実していて、レストランの方もレンバイで仕入れていたりするので、有名なシェフの方が買い物をしている横で私もハーブを買ったりするワクワクする体験もできたりして。

アオイ: 素敵!

前田: あと子どもを連れていくと「大きくなったね〜」とか、「これは焼くとおいしいよ」って直接教えてくれるので、ただ野菜を焼いて出しても食べない子どもたちが、「あのおじちゃんが作った野菜だね」って言って食べてくれたりとか、いい影響がいっぱいあるなって思うんですよね。

アオイ: 素敵ですね。へぇ〜、いいな。

前田: アオイさんは、野菜を育ててみたいっていう気持ちもありますか?

アオイ: あります!すごくあるんだけど、ちょっとお手伝いさせてもらうと中途半端な気持ちじゃできないなって。やっぱりお野菜って毎日向き合うものだから、すごく難しいことだなと思います。あんまり安易にやりたいとか言いたくないんだけど、いつかはちょっとでもいいから育ててみたいですね。

前田: アオイさんの愛情が詰まった野菜は絶対においしいだろうなと想像してしまいます。

アオイ: いやいや。前田さんは何か育てたりしているんですか?

前田: そうなんです。ちょうど私は今年(2024年)の秋に大根の種を蒔いて庭で育て始めて。

アオイ: それちょっと育てているって感じじゃないですよね(笑)。大根を育てるってすごい!

前田: やっぱりこの「みんなにうれしいGREEN KEWPIEチャンネル」を始めてからいろんな方に出会う中で、私も野菜を育ててみたいって気持ちがすごく膨らんできて、今、種から育てているんです。まだ全然大根っぽいものはできてないんですけど、日々育っていくので朝様子を見に外に出るのが楽しみで、子どもと一緒に間引いたりして、朝ごはんに間引いた葉っぱを食べたりしています。

アオイ: わぁ〜、素敵!

前田: すごく楽しいです。大根、意外と都会でもできそうなのでおすすめです!理想はその穫れた大根の種を使って、また来年も育ててみたいなって。つながるといいなって思っています。

アオイヤマダ

ファーマーズマーケットで生産者さんとお話しながら買い物するのが好きです

前田有紀

作り手の方がいる場所で買えるのは一番うれしいことですよね

彩り​弁当で​いってらっしゃい!

ゲストにGREEN KEWPIEを使った料理を食べていただく「みんなにうれしいGREEN KEWPIEレシピ」のコーナー。3品目は、卵焼き風の黄色、にんじんのオレンジ、ピーマンの緑と、ビビッドなカラーからも元気がもらえそうな色鮮やかなお弁当です。「HOBOTAMA スクランブルエッグ風」と「HOBOTAMA 加熱用液卵風」をミックスして作った植物性の卵焼き風が入っています。

前田: 今回は私たちから、アオイさんのためにお弁当をご用意しました。題して『彩り弁当でいってらっしゃい!』です。

アオイ: わぁ〜、うれしい。彩り素敵!

前田: はい、カラフルなお弁当をご用意しました。見た目からも元気がもらえそうなお弁当なんですが、この卵焼き風は、「HOBOTAMA スクランブルエッグ風」と「HOBOTAMA 加熱用液卵風」を混ぜて作った植物性のものです。 HOBOTAMAを2種類混ぜることで、よりふっくらやわらかく仕上がっています。

アオイ: なるほど。

前田: よかったら卵焼き風から召し上がってみてください。2つを組み合わせるっていうのは斬新なアイディアですよね。

アオイ: すごくきれい。いただきます。HOBOTAMAのスクランブルエッグ風と液卵風を混ぜるとこんな食感になるんですね!

前田: ふっくら、しっとりしていますよね。普通に作る卵焼きよりもマイルドな感じがして、この食感もいいなって思いました。

アオイ: 味付けも良くておいしい!これ、植物性ってすごいですね。

前田: よかったらにんじんのツナサラダも召し上がってみてください。こちらは、卵が使われていない「植物生まれのマヨネーズタイプ」を使っています。

アオイ: おいしい!

前田: あっさりしていますよね。

アオイ: これも味がちゃんとマヨネーズです!

前田: マヨネーズっぽいですよね。このサラダはスライスしたにんじんに塩をして、水分を切ってからツナフレークと「植物生まれのマヨネーズタイプ」をあえるだけでできるので、かなり簡単なんですよね。火を通さないで調理できるものが1品あると、時短にもつながっていいですよね。

アオイ: いいですね。

前田: にんじんはお弁当の中でよく使いますか?

アオイ: 毎日使っています。サーってスライスして、何か味を付けたらそれだけでおいしくなるので、毎日冷蔵庫にいらっしゃいます。

前田: 色が大事とおっしゃっていましたけど、このにんじんが持っているオレンジは他の何にも代えがたいきれいな色ですよね。

アオイ: ですよね!にんじんのすごいところって、加熱しても何と混ぜても、いい意味でにんじんの個性が消えないっていう。

前田: そうですよね。見た目も味も存在感がしっかりあるから。

アオイ: カレーとかに入れてもちゃんとにんじんの味がするから、すごいなっていつも思います。

アオイヤマダ

HOBOTAMAのスクランブルエッグ風と液卵風を混ぜるとこんな食感になるんですね。味付けも良くておいしい!

前田有紀

ふっくらしっとりマイルドな感じで、この卵焼き風もいいですね

誰かを​想って​何かを​作るのは​豊かな​時間

前田: 最後にアオイさんにうかがいます。アオイさんがお弁当を作っていてうれしい気持ちになるのはどんな時ですか?

アオイ: 誰かを想って作っている時間は、うれしいっていう言葉がピッタリ合っているかはわからないけど、すごくうれしい気持ちになりますね。お弁当とかお手紙とかもそうなんだけど、あの人のことを想って、誰かを想って作るって、豊かな時間だなって思います。

前田: 自分のためだとそこまで頑張れないことも、誰かのためだといろんなお節介が働いたりしながら、より喜んでもらえるものにしたいっていう気持ちにもなりますよね。それが食べ物を通して、気持ちを込めて伝えられるっていうのはすごく素敵なことですね。

アオイヤマダ

誰かを想って何かを作るとうれしい気持ちになります

前田有紀

誰かのためだとお節介が働いたりして、より喜んでもらえるようにしたいと思いますよね

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前田有紀
ナビゲーター/前田有紀
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