
料理は分担制。共働き在宅ワーカーの食卓ベストアンサー
朝ごはんは家族がそれぞれのペースで食べているという小川家ですが、夫婦ともに在宅ワーカーでランチや夕飯はどうしているのでしょうか。日々の料理や食卓について前田さんが質問します。
前田: 普段、ご家族の食事は小川さんが料理されることが多いんですか?
小川: 今はもう分担(制)で、夫と半々ですね、作るのは。
前田: そうなんですね。夕飯も朝ごはんもどちらも半々ですか?
小川: そうなんです。今、分担にしていてうまく回っているんですけど、週の前半は夫が朝ごはんも夕飯も作る。週の後半は私が朝ごはんも夕飯も作るっていう風にしています。朝ごはんはそれぞれ食べたいものを食べるという風にしているんですけど、娘の朝ごはんを用意するというのが朝一番にやらなきゃいけない仕事なので、それを分担しているっていう感じですね。
前田: 毎日と思うと大変ですけど、分担制にするとちょっと楽になりますよね。
小川: 以前は、私がほとんど作っていたんですけど、子どもが中学生に上がったことで、私自身も仕事のボリュームを増やして忙しくなったので、分担してみたんです。元々夫も料理をするので、今とってもいいバランスで家が回っているなという感じです。
前田: それぞれの得意料理は違ったりするんですか?
小川: 違いますね。そこもまたマンネリにならなくて良くて。夫は炒め物とか焼き物がうまくて、私は煮込み料理が得意なので、分担することによって食卓に自然にいろんなものが上るという形になっています。
前田: 私はそんなに得意料理が多くないんですけど、夫は炒め物が好きで、チャーハンとか夫が作るんで、なんかちょっと似てますね。あと小川さんと共通点がもう一つありまして、コンポストを始められたと聞いたんですね。わが家も庭にコンポストがあるので、コンポストの話、ぜひ聞かせてください。
小川: コンポストは3、4年前から始めたんですけど、本当に始めて良かったなと思っていて。ゴミ(の量)がかなり減ったので、ゴミ出しの家事が楽になりましたよね。
前田: それまでは普通に生ゴミを燃えるゴミとして出すしかないと思っていたんですけど、コンポストに捨てられるので、ゴミの量は減りますよね。
小川: そうなんです。それで、その生ゴミの臭いに悩まされたりということもないので。あとその週に何回ゴミを出すみたいなことに追いかけられないのもいい。ゴミ出しの回数は減るし、ゴミ箱から嫌な臭いはしないし、循環もできているという満足感もあるし、本当に始めて良かったなと思います。
前田: 私の住まいのある鎌倉市だと、ゴミ袋が市の指定の有料の袋を買わなければいけなくて。引っ越してきてからかなり費用もかかっちゃうのでどうしたらいいかなってところでコンポストを導入したんです。本当にみるみる(使うゴミ)袋が小さくなっていったので、経済的な面でもすごく良かったなって思っています。
小川: そうなんですよ。なんかコンポストっていうと、すごく興味はあるんだけどなかなか始められないという方も多いし、私自身もそういう感じだったんですけど、始めてみたらこれはなんか本当にやって良かったなと思っています。
前田: コンポストってうまく堆肥にしていくためのコツが色々必要じゃないですか。小川さんのコツってどんなのがありますか?
小川: 油の残りをそこに入れると、その分解が活性化する気がしていて。
前田: うんうん。それは間違いないですね。
小川: 揚げ物をやった後の油の処理にも困らなくなったし、コンポストは活発になるし、これは結構コツと言えるんじゃないかと思うんです。
前田: 野菜だけじゃなくて、油の処理も楽になるっていうのはコンポストを始めてすごくいいことですよね。あと虫が中から出てくることもあるので、うちは子どもたちにやらせてるんです、「穴掘って〜」って。深く掘ったところに(生ゴミを)入れてかき混ぜるのも子どもたちにやらせています。
小川: いいですね。
前田: 自分たちが食べたものがどうなっていくかっていうね。食べ残しだったり、野菜の皮だったり、そういうものも土に返していくという工程も自然と学んでもらえたらいいなと思っています。
小川: コンポストをやるようになってから、循環ってそんなに頭でっかちに考えなくてもできるんだなと思って。近所で採れた野菜を食べて、そこから出たゴミをコンポストに返して、できた堆肥をまた庭に戻して、ということ。なんか何も難しくないんですよね。
前田: そうなんですよね、太陽の力だけでできるので。今までもコンポストいいですよっていろんな人にすすめていたんですけど、みんな大変そうって感じだったので、これからは小川奈緒さんもやってるよ!みたいに言えるので、心強い仲間ができました!

循環って思っているほど難しいことじゃない

かきと白菜のゆるっとグルテンフリーグラタン
ゲストにGREEN KEWPIEを使った料理を食べていただく「みんなにうれしいGREEN KEWPIEレシピ」のコーナー。今回はゆるっとグルテンフリーな食生活を送っているという小川さんのためにグルテン少なめのグラタンをご用意しました。小川さんの反応はいかに?
前田: 2品目は、『かきと白菜のゆるっとグルテンフリーグラタン』です。
小川: うれしい!ゆるっとグルテンフリー生活をしているのですごくうれしいです。
前田: これから旬を迎えるかきと白菜を「植物生まれのカルボナーラ」や豆乳などで作ったグラタンソースに入れて焼いたものになります。どんな味わいか楽しみですよね。さっそく食べてみましょう!いただきます。
小川: いただきます。ん〜すごく濃厚。おいしいですね。
前田: 結構さっぱりした味わいなのかなって思ったんですけど、これは「植物生まれのカルボナーラ」も入っているので、コクがあって味わい深いですね。
小川: カルボナーラでホワイトソースのコクを加えているっていうことなんですよね。何かこういう風にパスタソースを味の深みを出すのに使うってアイデアが本当にいいですね。
前田: このかきのやわらかい感じとソースもよく合っていますよね。
小川: 白菜もシャキシャキして、なんかいろんな食感が詰まっていておいしいです。

コクがあって味わい深いおいしさ

いろんな食感が楽しめて面白い!
前田: ゆるっとグルテンフリー生活をされているとおっしゃっていましたが、どんな風にその生活を続けられているんですか?
小川: アレルギーっていうほどではないので、完全除去しなきゃと神経質になってるわけじゃないんですけど、自分から小麦粉のパンを買ったり作ったりはしないです。小麦粉を買うということももうしていないんですよね。でも、いただいたお菓子や小麦粉のクッキーとかケーキとかは喜んでいただくという感じです。
前田: きっかけはどんなことだったんですか?
小川: 元々ちょっと便秘症に悩んでいて、なかなか治らなかったんですけど、グルテンフリーの本を読んで、そこに載っていた症状が、自分がその時に抱えていた体調不良とすごく重なっていて。これはもしかしたら小麦粉が原因だったりするのかなと思って、2週間小麦粉を抜いてみたらすごく腸が軽くなったんですよね。これは続けたい!と思ってそのまま5年が経った感じです。
前田: やっぱりごはんや米粉のものを食べた朝と、小麦粉のものを食べた朝だとお腹の重さも違ったりするんですか?
小川: そういうところに敏感になってきたという部分もあると思います。ピザとかパンとか食べておいしいなと思っても、やっぱり翌日のお腹の重さが全然違うんですよね。なので今は気持ちいい方を選んだら、お米とか、米粉のものかなみたいな感じで、その程度の(ゆるっと)グルテンフリーなんです。
前田: 厳密にしないことで、自分自身もストレスなく続けられそうな感じがしますね。
小川: あんまりシビアになると、本当に人付き合いもできなくなっちゃうので、人と会ってごはんを食べる時は、全然そういうことは気にせずにやっています。
前田: 私もちょっとお腹が重たいなっていうことが続いたら、ゆるっとグルテンフリーやってみたいなと思います。

自分の心地いいに耳を傾けるのが大切ですよね

ストレスのない範囲でできたらいいですね

季節を感じられる食卓って豊か
前田: 小川さん今日もお話をありがとうございました。自分の心と体に向き合って、食事の仕方や家族のあり方を考えていくという形がすごく参考になりました。最後に、小川さんが考える「家族のうれしい食卓」について聞かせてください。
小川: 季節の巡りを感じられることかなって思うんですよね。やっぱり家の近所でその時々の季節の旬の野菜を買ってきて、それでメニューを考えるということをしていると、自然に食卓に上るメニューって、その季節の旬のメニューになりますよね。今年もこれを作ることになったっていうことは、そろそろこの季節だなとか、自分が作った料理を通して、今年もこの季節になったと感じられるそれがうれしい食卓かなと思います。
前田: 風景が溢れているような自然豊かな場所だと、自然の巡りというのを景色でも感じられますが、どんな場所でも野菜を食べるという行為では気軽に季節を感じられるというのもうれしいことですよね。
小川: そうですよね。本当に野菜だけは季節をその時々教えてくれるものだと思います。体もやっぱり寒い季節に夏の野菜って食べたいとは思わないし、逆もまた然りで。だから本当にその季節の野菜を食べるという生活を基本にしていれば、私の目指す中庸を保てるかなと思っています。

食卓になるべく季節の野菜を並べていきたいです

食卓を通して季節を感じられるのも幸せなことですよね
太陽の力だけでできるコンポスト、最高です