お金や物の多寡じゃない!本当の豊かな暮らしとは?

お金や​物の​多寡じゃない!​本当の​豊かな​暮らしとは?

小川奈緒さん第3回

前回は小川さんの日々の食事や、型にとらわれない食卓についてお話をうかがいました。最終回は、豊かな暮らしとは一体どんなものなのか?小川さんの思いを語っていただきました。

※この記事はVoicyの対談の要約です。発言の意味を変えないように配慮して、一部省略・集約をしています。詳しくはVoicyの「 みんなにうれしいGREEN KEWPIEチャンネル 」をお聴きください。

小川奈緒

小川奈緒

エッセイスト

1972年8月7日生まれ。東京都出身、千葉県育ち。大学を卒業後、出版社のファッション誌編集部で活躍。2001年にフリーランスとなり、雑誌、カタログ、書籍などの編集・ライターとして活動する。現在はエッセイストとして暮らしにまつわるテーマでの執筆を中心に、心地よく暮らすためのヒントをあらゆる媒体で発信中。最新の著書は小川さんの愛用品を記した『家が好きで』。Voicyに「家が好きになるラジオ」という番組を持っており、平日は毎日配信中。

豊かさは​自分の​内側に​ある

小川さんの著書『家が好きで』の中でも記されている、豊かさはお金や物の多寡ではないというコラムに共感をしたという前田さん。小川さんが今考える豊かさとは?

小川: 今、自分が手にしているものに満足できて、今置かれている環境に感謝できることが豊かさかなと思います。

前田: 小川さんの中でも豊かさ(の定義)は、昔と今でかなり変わっているんじゃないかと思うんですけど、いかがですか?

小川: そうですね。豊かさって「お金の多寡(たか)ではない」ということが、昔と本当に違うところですね。私は忙しかった雑誌の仕事から、マイペースに働ける書籍の仕事にシフトしたことによって、収入は下がったんですけれども、自分で時間を思い通りに使えるようになったんですよね。それがすごく自分の幸福度を上げてくれたなっていう実感があって。やっぱり自分で時間をコントロールできる、その自由さが幸福なんじゃないかなっていう風に今は感じています。

前田: 忙しさに追われてしまって、自分では時間の使い方をどうにもできないという状態ではなくて、自分で使う時間を決めていけるっていうことが大切なんですね。能動的になっていくっていう。

小川: そうなんです。自分で時間をコントロールするって全ての時間を自分のために使うっていう意味ではなくて、子どものために時間を使うとか、勤めている会社のために時間を捧げるっていう現実だとしても、そこに能動的に取り組む。今は自分がやるべきことはこれなんだという意識を持つことによって、やらされている感じではなくなっていくと思うんですよ。能動的に時間を使うことっていうのが、小さな幸せを見つけることにもつながるんじゃないかなと思います。

前田: 時間の使い方についても自分がどうしたいかというところを(自分と)しっかり向き合って考えていくことが大切なんですね。そして自分自身の気持ちを満たしていくためにどんなことをしたらいいと思いますか?

ピンチャ(孔雀の羽)のポーズを深めながら自分自身と向き合うヨガ時間。

小川: 私はヨガを長く続けているんですけれども、ヨガができる時間というのが一つ。ヨガをする時間って自分と向き合う時間なんですよね。自分の内側に矢印を向けて、今日は昨日の自分とどういうところが変化してるかな?些細な変化に気づいていく。そういうことをやっていると、他人と比較しなくなってきたなと感じるんですよね。そういう日々を積み重ねていると、内側から満たされているという実感が持てるようになりました。

前田: 小川さんにとってはヨガをする時間が自分自身のチューニングにもなってらっしゃるんですね。

小川: まさにそうですね。周りを見て、それと比べて自分はどうかっていう時間は本当にもういらないって思っていて。幸せの尺度は自分の内側にあるので、意識の持ち方次第だなっていう風に思います。

前田: 人が幸せだなって感じることと、自分自身は違うことを幸せに感じるかもしれないので、やっぱり幸せの答えは自分の中にあるっていうのは、本当にそうだなと思いました。そして、なるべく自分と向き合う時間を1日の中で少しでも作って、自分への解像度を上げていくのがいいんですね。

小川: 短い時間でもいいと思うので。私にとってはそれがヨガをする時間なんですけど、誰でも本当に数分でもそういう時間を持てるといいんじゃないかなと思います。

前田有紀

せわしない毎日ですが、自分と向き合う時間を作りたいです

小川奈緒

自分に矢印を向けると自ずと能動的になる気がします

彩り鮮やかで​眼福&ヘルシー!​ブッダボウル

ゲストにGREEN KEWPIEを使った料理を食べていただく「みんなにうれしいGREEN KEWPIEレシピ」のコーナー。3品目は野菜をたくさん食べられ、食べ応えも抜群の菜食丼。「HOBOTAMA スクランブルエッグ風」を加えた新感覚のブッダボウルです。

前田: 題して『彩り鮮やかで眼福&ヘルシー!ブッダボウル』です。

小川: うれしいです!最近ブッダボウルにハマっていて。

前田: そうなんですね!今回もお野菜盛り盛りです。ブッダボウルとは、アメリカ西海岸発の野菜や豆類などの植物性食品をごはんにのせた菜食丼のことです。見た目が美しく、ヘルシーで栄養バランスも優れているといわれており、ファッションモデルやクリエイターの間でも話題になっています。日本でも食や健康への関心が高い人たちの間で人気とのことですが、野菜好きには本当にうれしい一皿ですよね。卵は使わないことも多いんですけど、プラントベースの「HOBOTAMA スクランブルエッグ風」をのせれば色味も鮮やかになりますし、卵風の味わいも楽しむことができます。

小川: すごいですね。普通、ヴィーガン丼にしたいと思ったら、卵って入れられないんですけど、このHOBOTAMAを入れれば、植物性のまま卵の味も楽しめるっていうことですよね。

前田: そうなんです!黄色がお皿の中でもぐっと鮮やかさを増してくれていますし、隣のこの豆腐のペーストもこのHOBOTAMAと合いそうですね。小川さん、せっかくなので、ドレッシングを選んでいただきたいのですが、どちらにします?

ドレッシングどっちにしよう?って選ぶのも楽しみの一つ。

小川さんは「植物生まれのシーザーサラダドレッシング」を選択。

「ドレッシングの白が野菜に映えて美しいですね!」と小川さん。

小川: 私は「植物生まれのシーザーサラダドレッシング」にします。

前田: どうぞ!私は「植物生まれのごまドレッシング」にしますね。じゃあかけてみてください。

小川: 白がきれいですね!

前田: じゃあ、食べてみましょう!

小川: このお豆腐のペーストとHOBOTAMAを混ぜながら食べるっていうのもおいしいですね。

前田: おいしいですね!ここにドレッシングも混ざるとさらに味が増えていって、おいしさが広がる感じですよね。

小川: ブッダボウルって色々混ぜながら食べるのが楽しくて、家で作る時も、自然に数(品目)が増えることによって栄養バランスも整っていくし、見た目のきれいさを追求していっても、その分栄養豊富になっていくっていう、そこが楽しいんですよね。

前田: どんなものを入れていますか?

小川: 私はビーツのラペもそうですけど、紫っぽいものを入れると結構華やかになるので、紫キャベツを見つけたら買ってきたり、ひじきなんかも入れちゃったりします。あとは大豆ミートの唐揚げとか。私はよくサラダを作って食べるんですけれども、この間、「植物生まれのマヨネーズタイプ」とビーツとか、かぼちゃをあえていただいたら、すごくおいしかったです。

前田: いろんな形で野菜と一緒に活用してくださっているんですね。このブッダボウルの中だと、やっぱり野菜だけだと食感が野菜っぽい感じですけど、ちょっと揚げたものを入れたり、この「HOBOTAMA スクランブルエッグ風」があったり、 やわらかいものもかたいものもあると本当に食べていて楽しいですね。

小川: そう。この食感の変化が楽しいですよね。全部野菜だからヘルシーなのに満足感があって食べ応えもある。ヨガをする体を作るにあたって理想的なんですよね、ブッダボウルって。

前田: 小川さんがブッダボウルにハマっていったのは最近のことですか?

小川: そうですね。割と最近だと思います。やっぱりヨガをするために、体が軽い方がいいなということもあったので。子どもはそれでもね、全部野菜っていうわけにはいかないので子どもには肉料理とか用意するんですけど、子どもが遅いとか、今日は夫婦だけの食事という時は「今日はヴィーガンデイにしよう」みたいな感じで、ブッダボウルを夫婦でいただくことも多いです。

前田: やっぱり歳を重ねていくと、食べたいと自然と感じるものも変わっていくこともあるので、小川さんの言うように、チューニングをされながら食事もちょっとずつアップデートしていくっていう考え方が素敵ですね。

小川: そうですね。歳を重ねて私がブッダボウルにハマったように、人は変わっていくものだと思うんですよね。かつてはお肉が好きだったとしても、果たして今もそうなのかな?っていう風に自分に矢印を向けてみたら、実は翌日までお腹が重い自分がいる、とかね。そういうことに気づくわけだし、そういう変化って食べることももちろんだけれども、人間関係にしても、物選びにしても、自分で思い込んでいる部分っていうのが結構あると思うんですよね。なので、今の自分はどうなのかということに気づくことが大事だと思っています。

前田: 自分のことだからこそ、見えなくなっているところもあると思うので、しっかり今の自分にフォーカスしていきたいですね。

小川奈緒

人は変わっていくもの。だからこそチューニングが必要なんです

前田有紀

自分に正直に。難しいけれど実践していきたい

人生で​大切なのは​料理を​する​余裕が​ある​こと

前田: 小川さん、今回も本当にありがとうございました。お話ししていると、僭越ながら共通するなって思うこともたくさんあって。

小川: ね、すごくたくさんありますよね。

前田: 話していくだけでも、明日からの暮らしをこうやって変えていこうって妄想が膨らんで、早くおうちに帰りたくなりますね(笑)。では最後に聞かせてください。人生の先輩でもある小川さんが考える「うれしい人生」ってどんなものでしょうか?

小川: 今自分の体が欲しているものを、自分の手で作って食べられることかなと思うんですよね。私、すごく大切にしている言葉があって。メルボルンに取材に行った時にそこで出会った人から教えてもらった言葉なんですけど、「人生で大切なのは、自分で料理をすることとその余裕があること」っていう言葉なんです。それを聞いた時に、本当にそうだなって思って。自分で作る料理ってそんなに手の込んだものじゃなくていいわけで、ただその時に自分が食べたいっていうものを、自分の好きな器に盛り付けて、いただきますと手を合わせたくなるような、そういう用意をして食べられる。できればそれが毎日繰り返されるということがうれしい人生かなと思います。

前田: 仕事を詰め込んだり、子育てに追われたりする中で、料理で余裕を持って過ごせる日って限られているなと私自身、思ってしまうんですけど、でも目指すところはやっぱりそういうところですよね。

小川: そうですね、やっぱりそういう時間を持てることっていうのが、人生の土台を作っていくのかなっていう気がします。

前田有紀

すごく素敵な言葉ですね

小川奈緒

真の幸せや豊かさが詰まっている言葉ですよね

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前田有紀
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