
日々の食事の8割。ゆるゆるとしたプラントベースを実践
日々、ご家族でプラントベースの食事を実践されているという暁野さん。家族全員で取り組むことは一見難しそうに感じますが、少しでも心地よく実践するための工夫が色々とあるようです。
前田: 前回も少しうかがいましたが、普段は基本的にプラントベースのお食事をされているんですよね。
中村: はい、日々の食事の8割はプラントベースというイメージで暮らしています。私が家で料理を作る時は、基本的にプラントベースというルールにしていて、夫や子どもたちが作る時は、自由に動物性のものも使って料理しています。特別な時には、私も動物性のものを料理することもあるという感じです。絶対ってことはない、ゆるゆるとしたプラントベースで毎日を送っています。
前田: ゆるゆるとしたプラントベースっていいですね。最初に取り入れた時は大変じゃなかったですか?
中村: 当時息子は小さかったんですけど、元々私も長女もお肉って全然好きじゃなくて、週に1〜2回食べるかな、くらいの感じだったんですよね。なので、これは全然余裕だわと思ったんですけど、始めた時がちょうど長女の成長期に重なって、全然好きじゃなかったはずなのにやたらとお肉が食べたくなるみたいな時期になってしまって。家族の衝突も多々ありつつ、試行錯誤しながらやっている感じですね。
前田: 特に大変なことってありますか?
中村: 長女に「ヨーグルトを買って」と毎日のように言われて、それに「いや、ママは買わない」とか、「あなたのお小遣いで買ったら?」とかってやり合うのが大変です(笑)。
前田: 例えばケーキとかも、プラントベースのものとなると限られちゃいそうですもんね。
中村: 日常のおやつはプラントベースで全然問題なく食べているんですけど、お誕生日の時は娘に喜んでほしいなっていう気持ちと、自分のやりたいことのせめぎ合いでどうしようって悩んだ結果、今年は久々に動物性のもの(生クリーム)を使ったケーキを作りました。
前田: 「絶対にこう!」とは決めずに、ゆるゆるとその場その場の状況に合わせて食べるものを変えていくと、心地よくプラントベースの食生活が送れるんですかね。
中村: 家族全員が同じものを食べなくてもいいかなとも思っていて。私はこうしたいけど、そうではない選択を家族内でしたいって思うのも当然ですし、それを強制は全然しないっていう。私は私、あなたはあなた。でも料理を作るのは私だから、みたいな感じでやっていますね。
前田: なるほど。外食されることもあるんですか?
中村: はい。藤野は地産地消が豊かな町で、素敵なお店がたくさんあるので、外食する時はありがたく動物性のものもいただいていますし、季節のものや動物の命もおいしくいただいています。
前田: 私も、前回お話しした花農家さん(four peas flowers)に、このエリアの飲食店に連れて行っていただいたことがあるんですけど、その時知り合いの方にたくさん会っていらっしゃって、みんな友達みたいな感じで。コミュニティが小さくて、みんなで顔見知りになっていく感じがいいなと思いました。
中村: 消費をする時も、“あの人が作っているこれ”という形で食べ物を選べるのがすごくありがたいですし、食べることのありがたさを、人を通して感じさせてもらっているなって思います。
前田: 生産した人やお料理を作った人の顔が見える形で日々の暮らしができるのはありがたいことですよね。
中村: 本当にありがたいことです。

ゆるゆるとしたプラントベースっていいですね

ほっこりさっくり、プラントベーススコーン
ゲストにGREEN KEWPIEを使った料理を食べていただく「みんなにうれしいGREEN KEWPIEレシピ」のコーナー。今回も暁野さんがプラントベースのメニューを考えてくれました。おやつ作りが好きだという暁野さんが日常的に作っている素朴なスコーンです。
前田: 今回もうれしいことに、暁野さんがGREEN KEWPIEを使ったレシピをご用意くださいました。焼きたてのいい香りがするんですけども、今回の料理はなんでしょうか?
中村: 『ほっこりさっくり、プラントベーススコーン』です。
前田: スコーン、私大好きなんですよ!
中村: うれしい〜。よかったです。
前田: よくおやつ作りはされるんですか?
中村: はい、日常的に子どものおやつを作っています。スコーンは本当によく作るので、子どもたちは「またか」みたいな(笑)。なんなら食べないという選択肢もあるぐらい、うんざりするほど作られているおやつです。
前田: 私はスコーンを作れなくて、買うものって感じなので、こうやって焼きたてのものを子どもたちに出せるのが羨ましいです。今回は何が入っているんですか?
中村: 今回はすごいシンプルで、小麦粉と豆乳、メープルシロップとなたね油、そして「HOBOTAMA 加熱用液卵風」を卵の代わりに使って作ってみました。
前田: 見た目は素朴なスコーンって感じなんですけど、色合いもほんのり黄色くておいしそうだなと思います。じゃあさっそく、食べてみましょう。はちみつをかけていただきます。うん、おいしい!普段食べているスコーンと何にも変わらない感じがして、「本当にプラントベースなのかな?」という感じですね。
中村: 私は普段(卵の入らない)プラントベースのスコーンを作っているので、それよりもやっぱり(卵の)風味があるように感じます。
前田: 小麦粉の味もすごくしっかりしていますし、外側はさっくり、中はしっとりしていて食べやすいですね。味も素朴なので、ごはん代わりにもなりそうなスコーンですね。
中村: 朝ごはんとかにもすごくいいんじゃないかと思います。
前田: スコーンは作ったことがないんですけど、ぜひ真似して作ってみたいなと思いました。ちなみに、暁野さんの好きな食べ物ってどんなものですか?
中村: 好きな食べ物は本当にいっぱいあるんですけど、実は今日使った小麦粉と卵が大好きで。なのでプラントベースフードに切り替えた時、お肉が食べられないのは全然大丈夫だったんですけど、やっぱり卵が食べられないことは結構辛いところもあって。
前田: おやつ作りにも、卵って欠かせなかったりしますよね。
中村: ね。でも藤野にもエシカルに育てられている放牧の卵があって、自分の中でその卵は食べていいとしています。これからは、このHOBOTAMAも使わせてもらいたいなと思っています。
前田: そうですね。以前の放送で、HOBOTAMAでプリン風を作ったこともあって、それもつるんとしていてとてもおいしかったので、おやつ作りでも大活躍してくれると思います。

普段作るプラントベースのスコーンよりも卵の風味を感じます

HOBOTAMAはおやつ作りでも大活躍してくれそう!

多様性を認めながらもみんなで食卓が囲めることがうれしい
「絶対にこう!」というルールは決めず、その時その時でフレキシブルにプラントベースを実践されている暁野さん。日々、試行錯誤する中で、プラントベースの食生活を通して感じるうれしさとは。
前田: 暁野さんがプラントベースの食事を実践して感じるうれしさには、どんなものがありますか?
中村: 食も多様でいいと思えるようになりました。やっぱり家族の中でも、一緒に足並み揃えなきゃダメなんじゃないかって思っちゃう時も昔はあったんですけど、そうじゃなくても全然いいんだって。今、多様性が大事って言われていますけど、家族の中でも食を通して“私は私、あなたはあなた”ということを尊重しながらも、みんなで食卓を囲めるんだと自分が気づけたのが、すごくうれしいことだなと思いますね。
前田: プラントベースという、一見制限があるようなことで、より季節を味わえたりすることもありますか?
中村: プラントベースの食事をすることで、季節の移り変わりはすごく感じるようになりました。旬の果物や野菜と、1年のその時に出会えた喜びっていうのが本当に鮮やかに感じられるようになったので、それはプラントベースにしてよかったなって思うことですね。
前田: プラントベースの暮らしは一見制限があるように見えて、実は暮らしをより豊かに、おいしく、彩りよくしてくれるものになっているんですね。
中村: はい。週に1回でもプラントベースを取り入れてもらうと、とっても楽しくて豊かなものなんだなときっと感じてもらえるんじゃないかなと思います。
前田: “家族でも足並みを揃えなくていい”というお話がありましたが、みんなが自分の心地いい選択をそれぞれにできるといいですよね。まさにGREEN KEWPIEにはお肉のようなボロネーゼや、卵の代わりになるHOBOTAMAがあって、それらがみんなと一緒に食事をする時に大活躍してくれそうだなと改めて思いました。

旬の果物や野菜とその時期に出会える喜びを鮮やかに感じられるように

プラントベースって暮らしを豊かに、おいしく、彩りよくしてくれるんですね
日々の食事の8割はプラントベースで、時には動物性のものを調理することもあります