家族みんなで、おいしく。子どもと野菜をたのしもう

子どもの"野菜嫌い"は、子育ての悩みのひとつ。
でも、野菜を苦手になる理由がわかれば、
解決策も見えてきます。
家族で野菜をたのしむ生活、はじめませんか。

子どもと野菜のコラム

子どもは
なぜ野菜が苦手?

「味が苦手」だけではありません!

子どもによって野菜が苦手になるきっかけはさまざま。
なぜ苦手になったのかを知り、その理由に適した対策をとりましょう。

酸味・苦みなどの味

そもそも人間は、「苦味(にがい)」と「酸味(すっぱい)」をさける傾向にあります。
なぜなら本能的に、苦味=毒、酸味=腐敗であると脳が判断するためです。

大人は経験的に野菜の安全性を知り、味にも慣れているため苦味や酸味を感じても
おいしく食べられます。しかし、子どもにとっては慣れない体験です。
もし子どもが野菜を食べなくても「苦手」と決めつけるのではなく、
「まだ味に慣れていないだけ」ととらえて、食卓に出しつづけることが大切です。

硬い生野菜などの食感

食感も子どもの好き嫌いの原因になります。とくに咀嚼する力が弱い3歳までは、
生野菜や繊維の多い野菜、筋のあるお肉などは、味以上に好みに影響を与えやすくなります。

味と同様、何度も経験させる必要があります。
「苦手」と決めつけず、根気強く食卓に出して食べるきっかけを作るのが、
子どもの好き嫌いを克服する近道です。

独特な形や色などの見た目

野菜の形や色なども好き嫌いを左右します。
子どもは「初めて見るもの」や「いつもと違うもの」に対して不安を抱き、
警戒する傾向にあります。
きれいな色を好む子もいれば、逆に派手な色を嫌がる子もいます。

どんな見た目に反応して苦手になるかは、子どもによって異なります。
よく観察して、原因を取り除いてあげるといいでしょう。

怒られた経験などの記憶

食べものに対する「悪い記憶」の刷り込みも苦手意識を強くします。

たとえば「にんじんが食べられなかったときに怒られた」という経験をすると、
怒られたときの不快な気持ちとにんじんが直接リンクして、より苦手になる可能性が高まります。
決してあせらず、少しずつ食べられるように手助けすることが重要です。
一方、「良い記憶」は野菜を好きになるきっかけになります。
一口でも食べられたときは、「すごい!よく食べられたね」と褒めてあげるといいでしょう。

 「うちの子は何に警戒しているのかな?」とよく観察、話をして、原因を取り除いてあげるといいでしょう。また、親がおいしそうに食べているのを見せるのも効果的です。好奇心を刺激することで、食べられるようになる場合もあります。

また野菜を食べたくなる
調理の工夫

「野菜大好き!」への扉をひらく、ちょっとしたひと手間。

「野菜大好き!」への扉をひらく、
ちょっとしたひと手間。

野菜への苦手意識をやわらげる、
おいしくて食べやすい調理のヒントやポイントをご紹介します。

苦手な味を軽減する工夫

子どもはもともと「苦味(にがい)」や「酸味(すっぱい)」が苦手。
少しでも食べやすいよう、苦味や酸味などを感じにくい調理法で食べやすくしてあげましょう。
「また食べてみたい」というプラスの印象を与えるのがポイントです。

1. 火を通す

苦味や酸味のある野菜は、火を通すとやわらぎます。

2. 食材を組み合わせる

うま味のある食材や歯ごたえのある食材と組み合わせると、
風味や食感がアクセントになって野菜の苦味やクセがやわらぎます。

野菜を炒めるときは、ベーコンやツナ、桜えび、ちりめんじゃこ、油あげなどを加えると、
うま味によって野菜のクセがやわらぎます。
和え物やおひたし、サラダなどには、かつおぶしやのりなどをトッピングするだけでもOKです。

3. アクをしっかりぬく

子どもは、野菜のアクによるえぐみやピリピリした刺激に大人より敏感です。
なすやごぼう、れんこんなどの アクの強い野菜はアクぬきをすると食べやすくなります。

苦手な食感を軽減する工夫

子どもは、咀嚼する力が弱いので、食べにくい野菜は味と関係なく嫌うことがあります。
食べやすい大きさに切ったり、やわらかく下処理をしたり、好みにあわせて調理しましょう。

1. 切り方を工夫する

2. 圧力鍋で調理する

野菜を手軽にやわらかくするには、圧力鍋を使うのもおすすめです。
同時に野菜の甘みも引き出してくれます。
キャベツや白菜などの葉物野菜、玉ねぎ、にんじんなどはやわらかく、
れんこんやいも類はホクホクした食感に仕上がります。

もっと"野菜をたのしく
食べる"演出を!

「いい思い出づくり」が野菜を好きになるきっかけに。

「いい思い出づくり」が野菜を
好きになるきっかけに。

マイナスの情報と紐づいた記憶によって、野菜嫌いになってしまうこともあります。
子どもがたのしみながら食べられるアイデアや環境づくりも大切です。

食べなくても怒らない

子どもの脳には、食欲に作用するさまざまな情報がインプットされています。
その刺激が食欲中枢に大きく影響します。

「少しは怒った方がいいかな?」「無理やりでも食べさせた方が子どものため?」、
そんな考えが頭をよぎるかもしれません。でも、怒ることはよい結果につながりません。
「仕方ない!」「一口食べてくれただけでも上出来!」くらいの気楽さで取り組みましょう。
そして、 少しでも食べたときは、褒めてあげてください。
親からの応援や褒め言葉がなによりのごほうび。「うれしくていい経験」となって脳にインプットされ、きっと野菜が好きになってくれます。
小さい子どもは好き嫌いが一定していないので、ふと食べてくれることもあります。
苦手と決めつけず、食卓に定期的に出すことも大切です。

見た目をたのしく演出しよう

パッと見た印象をきっかけに、突然食べてくれるようになる場合があります。
見た目をカラフルにしたり、切り方を工夫してみたりして、
たのしく盛りつけると、食べてくれるかもしれません。

子どもと一緒に作ろう

自分で作ったものは食べる傾向にあるので、積極的に料理に参加してもらいましょう。
小さい子どもの場合、野菜の型抜きや盛りつけといった調理工程の一部や仕上げなど
簡単なパートだけでもかまいません。
たのしみながら作った分、いっそうおいしく感じてもらえるでしょう。

絵本やキャラクターを活用

小さな子どもの場合、好きな絵本などを活用するのもおすすめです。
ピクニックやお弁当の絵本を読み聞かせてから、
「おうちでピクニックしよう!」と誘って、野菜をきれいにお弁当箱に盛りつけて出すと、
食べてくれたりします。

絵本以外でも、仲のいいお友だちの名前を出して、
「○○○ちゃんは、玉ねぎ大好きなんだって!」と
教えてあげると、「じゃあ、私も食べる!」と進んで食べてくれることもあります。

子どもによって興味や関心のあることはそれぞれ違います。子どもが好きなものと野菜を上手に組み合わせて、思わず食べたくなるたのしい食卓を演出してください。

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監修:河埜 玲子

医師・料理家・日本キッズ食育協会医学アドバイザー・キッズ食育マスタートレーナー。自身の子育ての経験を活かし子どもの食育に関する知識を発信。

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