
野菜嫌い克服の
ヒント
子どもによって野菜が苦手になるきっかけはさまざま。
なぜ苦手になったのかがわかれば、解決策も見えてきます。
その理由にそっと寄り添い、お子さんに合った無理のない工夫から、
一緒に解決の糸口を見つけていきませんか。
苦み・酸味など
硬い野菜など
独特な形や色など
怒られた経験など
調理の工夫
子どもはもともと「苦み」や「酸味」が苦手。
少しでも食べやすいよう、苦みや酸味などを感じにくい調理法で食べやすくしてあげましょう。
「また食べてみたい」というプラスの印象を与えるのがポイントです。
野菜の苦みや酸味は、火を通すとやわらぎます。

うま味のある食材や歯ごたえのある食材と組み合わせると、風味や食感がアクセントになって野菜の苦みやクセがやわらぎます。

野菜を炒めるときは、ベーコンやツナ、桜えび、ちりめんじゃこ、油あげなどを加えると、
うま味によって野菜のクセがやわらぎます。
和え物やおひたし、サラダなどには、かつおぶしやのりなどをトッピングするだけでもOKです。
子どもは、野菜のアクによるえぐみやピリピリした刺激に大人より敏感です。
なすやごぼう、れんこんなどのアクの強い野菜はアクぬきをすると食べやすくなります。

子どもは、咀嚼する力が弱いので、食べにくい野菜は味と関係なく嫌うことがあります。
食べやすい大きさに切ったり、やわらかく下処理をしたり、好みにあわせて調理しましょう。

野菜を手軽にやわらかくするには、圧力鍋を使うのもおすすめです。
同時に野菜の甘みも引き出してくれます。
キャベツや白菜などの葉物野菜、玉ねぎ、にんじんなどはやわらかく、れんこんやいも類はホクホクした食感に仕上がります。

楽しさの演出
子どもの脳には、食欲に作用するさまざまな情報がインプットされ、その刺激が食欲中枢に大きく影響します。

「少しは怒った方がいいかな?」「無理やりでも食べさせた方が子どものため?」、そんな考えが頭をよぎるかもしれません。でも、怒ることはよい結果につながりません。
「仕方ない!」「一口食べてくれただけでも上出来!」くらいの気楽さで取り組みましょう。
そして、 少しでも食べたときは、褒めてあげてください。
親からの応援や褒め言葉がなによりのごほうび。「うれしくて良い経験」となって脳にインプットされ、きっと野菜が好きになってくれます。
小さい子どもは好き嫌いが一定していないので、ふと食べてくれることもあります。
苦手と決めつけず、食卓に定期的に出すことも大切です。
パッと見た印象をきっかけに、突然食べてくれるようになる場合があります。
見た目をカラフルにしたり、切り方を工夫してみたりして、たのしく盛りつけると、食べてくれるかもしれません。

小さな子どもの場合、好きな絵本などを活用するのもおすすめです。
ピクニックやお弁当の絵本を読み聞かせてから、「おうちでピクニックしよう!」と誘って、野菜をきれいにお弁当箱に盛りつけて出すと、食べてくれたりします。

絵本以外でも、仲のいいお友だちの名前を出して、「○○○ちゃんは、玉ねぎ大好きなんだって!」と教えてあげると、「じゃあ、私も食べる!」と進んで食べてくれることもあります。
自分で作ったものは食べる傾向にあるので、積極的に料理に参加してもらいましょう。
小さい子どもの場合、野菜の型抜きや盛りつけといった調理工程の一部や仕上げなど簡単なパートだけでもかまいません。
たのしみながら作った分、いっそうおいしく感じてもらえるでしょう。


監修:河埜 玲子
医師・料理家・日本キッズ食育協会医学アドバイザー・キッズ食育マスタートレーナー。自身の子育ての経験を活かし子どもの食育に関する知識を発信。


