キユーピー マヨネーズ

広がるマヨストーリー 13

想いをつないで、世界中に
マヨネーズを届けていきたい。

2025.01.14

海外本部 海外マーケティング企画部

Tamura Akiko

営業を経験した後、海外本部に異動。海外のマーケティング担当を経て、タイの現地法人へ出向し、女性社員初の海外駐在を4年間経験。帰国して海外本部に戻り、デジタルマーケティングを担当。

  • 「海外の食に関わる
    仕事がしたい」という
    願いがかなって。

    私は海外本部で、キユーピー マヨネーズなどの商品をさまざまな国に広めるためのマーケティング戦略や施策を立案する仕事をしています。
    子どもの頃から食品に興味があり、親が体調を崩した際に食生活の大切さを感じたこともあって、大学では食物学を学びました。キユーピーはおいしさにこだわった商品をつくっている会社というイメージがあり、学んだことを活かせると考えて入社しました。
    入社後は営業やメニュー開発を担当していたのですが、縁あって海外本部に声をかけてもらって異動しました。実はその頃、海外の食に関わる仕事がしたいと思うようになっていたので、異動の話を聞いた時は本当にうれしかったです。着任してから数年後、タイの現地法人へ4年間駐在員として赴任し、2020年に帰国して再び海外本部で仕事をしています。

  • 創始者がアメリカで
    出会ったマヨネーズが
    日本で成長して、世界へ。

    キユーピー マヨネーズは、創始者の中島董一郎がアメリカ訪問中にマヨネーズのおいしさと栄養価の高さに魅了されたことから、日本初のマヨネーズとして誕生しました。中島は日本人の体格向上と健康への貢献を願って、卵黄タイプで栄養価の高い、日本人の味覚に合ったマヨネーズを開発。ちょうど100年前の1925年に発売しました。
    海外事業は、その発売から60年後の1980年代にスタートしました。きっかけは1970年代に増えた日本の大手企業の海外進出でした。それらの企業の駐在員の方が現地で日本の味を求めたことから、海外でも皆様に安心して、おいしく召し上がっていただけるよう、現地での製造・販売が始まりました。今ではアメリカ、中国、東南アジア、ヨーロッパなど79の国と地域(24年11月末時点)で販売されています。 1982年に初の現地法人をアメリカにつくった時、最初に赴任した方は「中島董一郎がアメリカで魅了されたマヨネーズが、日本で成長してアメリカに戻ることは、社員の夢や希望になるのではないか」と語ったそうです。また昨年アメリカの現地社員が研修で来日した際にも「アメリカの調味料が日本に渡って育ち、アメリカに帰って来た。それで100周年を迎えるなんて、とても素敵なことだ」と言っていたとも聞きました。
    「人々の健康に貢献したい」という創始者の想いのバトンを先輩たちが受け取ってアメリカに渡り、そのバトンをさらにアメリカの現地メンバーが繋いでくれている。そのことに胸が熱くなり、創始者の中島董一郎も喜ぶだろうなと思いました。

  • 「マヨネーズはいらない」
    という現地の声をきっかけに
    強まった貢献への想い。

    海外の仕事で忘れられないのは、タイに赴任する前のベトナム出張での出来事です。現地スタッフから「私の生活に、マヨネーズは別になくてもいいんですけど、どうやって売ればいいですか?」と聞かれました。その時は、どう答えたら良いのか分からず、考え込んでしまいました。結局いろいろ思い悩んで、見つけた答えは「現地でマヨネーズを受け入れてもらうには、何かで貢献しないといけない」ということでした。
    その気づきが教訓となって、タイに赴任した時には、マヨネーズを知らなかったり、洋風料理自体になじみがない人たちに喜んでもらうにはどうすれば良いかを深く考えて仕事をするようになりました。また、「私は、タイの人たちの健康づくりに貢献したい」という想いも明確になっていきました。
    健康のためにマヨネーズを使って野菜をたくさん摂っていただきたいと考えたのですが、当時のタイでは流通の課題から生野菜サラダを食べる習慣のない地域もありました。ですが、日頃から野菜は食べられているので、マヨネーズに合うメニューを試行錯誤しながら提案し続けました。
    一方で、現地の食文化を理解して新たな商品を開発することも検討していました。そこで現地スタッフと取り組んだのが、シラチャーソースというタイ発祥のチリソースをマヨネーズに合わせた「シラチャーマヨネーズ」を開発することでした。新商品の「シラチャーマヨネーズ」はタイの人たちに受け入れられ、人気商品になりました。
    この経験を通じて、海外の人たちに貢献するには、食文化をよく理解して、工夫することが何より大切だと学びました。マヨネーズを通して、これからも現地の食文化を豊かにするお手伝いをしていけたらと思っています。

  • SNSを通じて高まった、
    海外での
    キユーピーの存在感。

    タイ駐在を終えて帰国後、私は海外マーケティングの中でもデジタル戦略を担当しているのですが、世界中で「kewpie (キユーピー)」が検索されている件数は直近5年間ずっと上り調子なんです。海外の多くの方に興味を持っていただけていることが分かります。
    これはコロナの時に家で食事をつくる機会が増え、海外でもキユーピーの商品を使うことを楽しんでくれたお客様がたくさんいたからだと考えられます。特にアメリカのインフルエンサーの方がたまたま投稿してくれたキユーピー マヨネーズを使ったレシピ動画が「バズる」状態となり、注目される大きな追い風となりました。ここ数年で、本当にネット上での存在が強くなったと感じています。

  • 「とてもクリーミーで
    料理のおいしさを高めてくれる」
    という評価に感激。

    海外で、どうしてあんなにキユーピー マヨネーズに夢中になっていただけるのか。どうやら一般的なマヨネーズとは違う「ユニークな味わい」が評価されていることが分かりました。
    好きになってくれた方は「ウルトラクリーミー」と感じているそうなんです。すごくないですか。「クリーミー」はよく聞きますが、「ウルトラクリーミー」と感じてくれているのは、うれしい驚きでした。他に多く目にしたワードは「エレベーテッド(高める)」ですね。料理のおいしさをワンランクアップしてくれる。そんなふうに表現していただけるような商品を100年前に発売し、海外で今、高く評価してもらえることは本当にありがたいことだと思います。
    それは、創始者がアメリカで出会ったマヨネーズの味を単にマネしようとしたのではなく、卵黄タイプにこだわり、日本人の味覚に合わせて開発し、100年磨き続けてきたからこそ「キユーピーだけのおいしさ」となって、海外でも評価してもらえるようになったのではないでしょうか。そう思うと、やはり感慨深いものがあります。

  • 世界中の人々の
    食生活の潤いに
    なってくれたら。

    キユーピー マヨネーズは今年3月で発売100周年を迎えますが、私が今あらためて思っていることは、キユーピー マヨネーズのおいしさや健康につながる使い方を、海外のお客様にも、もっともっと知っていただきたいということです。
    昔は家族で食卓を囲むことが多かったと思いますが、現在はお一人で食べる方も増えているでしょうし、世界ではよりさまざまな食のあり方が広がっていると思います。マヨネーズをはじめとするキユーピーの商品がそういった食生活の中のどこかしらに入っていて、おいしさや楽しさをお届けすることで健康に貢献することができ、生活の潤いになってくれたら良いなと思っています。
    そして、そういう商品をつくって販売していることの喜びを、海外の社員とも分かち合いたい、喜び合いたいです。「キユーピーで働いて良かったよね」って、世界中の仲間に思ってもらいたいですね。

  • 田村明子さんの
    オススメレシピ!

    タイで教えてもらったイカフライのサラダです。駐在している時に、現地の社員が自分でレシピを考えられるよう料理を学んでもらったことがあります。その時彼が、キユーピー マヨネーズと、ガーリックやライム果汁などを混ぜたシーフードソースを和えたサラダを作ってくれたんです。タイ風の、とても美味しいサラダになりました。思い出のひと皿です。

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