介護経験者 新田恵利さん特別インタビュー
“おいしくて頼りになる
介護の味方”

= インタビュー動画 =

(04:46)

 要介護認定者数が増え続けている日本。突然訪れる介護は他人事ではなくなってきました。かつて「おニャン子クラブ」のメンバーとして活躍した、タレントの新田恵利さんは、2021年春までの6年半、自宅で母・ひで子さんの介護をしていました。新田さんが特に力を入れていたのが「日々の食事」。思うように体が動かせないひで子さんにとっての一番の楽しみのため、おいしいものを食べさせてあげたい一心でした。でも、介護は長期戦。「がんばりすぎると続かない」と気が付いてからは、食事の支度を上手にやりくりするようになったと言います。今回は、その介護生活を振り返っていただくと同時に、キユーピーの介護食「やさしい献立」のおいしさとその魅力をうかがいました。

= 目次 =

母の介護を振り返って

「やさしい献立」を試して

キユーピーの介護食「やさしい献立」で
おいしく楽しい食卓を


突然始まった母親の在宅介護
おいしいものを
食べさせてあげたくて

 「母は60代で骨粗しょう症の診断を受け、75歳を過ぎてからはたびたび圧迫骨折をするようになりました。入院して、痛みが引けばまた自宅に戻ってくる、その繰り返しだったのに、まさか立てなくなるなんて……」

 2014年秋、腰椎(ようつい)の圧迫骨折をきっかけに寝たきりになってしまったひで子さん。在宅介護は突然始まりました。

 介護ベッドの手配、おむつの準備など、初めての介護は戸惑いの連続。でも、当時は母親を失う恐怖の方が強かったと振り返ります。「要介護になって、すぐに死んでしまうんじゃないかと思ったのです。だから、介護を始めたばかりの頃は仕事でどんなに遅くなってもがんばってお米を研いで、ごはんを炊いていました。母は、炊き立てが大好きだったから」

 新田さんは、料理が大の得意で、日々の食事の準備などはあまり苦にならないタイプ。そんな新田さんでも日々の介護食の支度は大変だったと語ります。それでも手作りを続けられたのは、ひで子さんが料理をミキサーにかけたり、裏ごしをしたりしなければ食べられないほどの状態ではなく、あまり量を食べなかったからだろうと当時を振り返りました。「思うように動けなくなってからは、母にとって食事が唯一の楽しみでしたので、手作りを頑張っていました。食事以外のところは、兄がサポートしてくれていたのも大きいですね。でも、料理が好きな私でさえ、家族の食事作りに加えて、1日3食+おやつ…という、母の介護食作りは大変でした。家族と母では好みも違いますし、その時の体調によって好む味も違います」


肩の力を抜いて!
頼れる人、モノには
頼ることも大切

 ひで子さんはその後、要介護4から3へ回復したものの、次第に認知症の症状が出始めます。2021年春に亡くなるまで、在宅介護は6年半続きました。「介護はいずれ終わる日がくるけれど、それがいつかはわからないから、がんばりすぎると続かない」と、新田さん。

 実際、当初自分に課していた炊き立てのごはんの準備も、今日は無理だと思ったら、あらかじめ冷凍しておいたごはんやレトルトのパックごはんを使うようになったと言います。「そうしないと、どんどん自分が追い詰められちゃう。献立の作り分けも介護食の支度も、自分が元気ならやれるけれど、仕事で疲れてできない日だって当然あります。そんなときはスーパーでお総菜を買って、助けてもらっていました」

 肉体的な疲れだけでなく、精神的な疲労を感じることも多かったそうです。「認知症になった相手を否定してはいけないと頭ではわかっていても、母の認知症をすぐには受け入れられず、しっかりしてほしくてきつい物言いをしてしまう時期もありました。イライラしながら料理をすると、決まってあんまりおいしく作れないのです。気乗りしなくてもがんばって作ったのに、ですよ。だったら、市販のものに助けてもらった方がいい。その方がみんな幸せになれます」

 今は手軽においしいレトルトの介護食が買える時代です。「食事の準備は毎日のこと。料理が好きな私でも大変だったので、料理が苦手な方ならなおさらですよね。肩の力と手の抜き方を覚えるのは、長い介護生活において重要です」

 ただ、高齢者には、レトルトやレンジでチンした食事に抵抗感を持つ方もいます。「私の母にも、そんなところがありました。使う側にも、罪悪感を抱く方はいらっしゃるはずです。これを解消するには、まず実際に自分たちが食べてみるのがいいのかなと思います。食べれば親が好む味かどうかもわかるし、おいしいものなら安心して食卓に出せますから」

 そんな時に役に立つのが市販用の介護食。新田さんに「やさしい献立」を試食いただきました。


初めて食べたとき、
おいしさに驚きました

 おいしい食事が、ひで子さんの元気につながっていると感じ、無理をして準備をしたこともあった新田さんですが「がんばりすぎが続くといいコミュニケーションは生まれません」と訴えます。そんなときに役に立つ強い味方が、キユーピーの介護食「やさしい献立」。

 新田さんは、初めて食べたときにそのおいしさと手軽さに驚いたと言います。今回、改めて、新田さんおすすめの4品を試していただきました。

 まず新田さんが口にしたのは、ペースト状になっている「なめらかごはん」。ふわっと立ちのぼる白い湯気と共に、お米のやさしい香りが広がります。「お米の甘みがしっかり感じられますね! 名前通り、とってもなめらか。おいしいです」

 続いて、同じくペースト状の「なめらか野菜 かぼちゃ」を一口。「かぼちゃをペースト状にしてあるのに、スープとはまた違いますね。おいしい! おかず感があって、ごはんにも合いそう」。かぼちゃ好きな新田さんも、満足そうな様子でした。

なめらかごはん
(かまなくてよい)

お米をじっくりと炊きあげて甘みをひきだし、なめらかに裏ごししました。食べやすく、まとまりのある仕立てです。

なめらか野菜 かぼちゃ
(かまなくてよい)

かぼちゃとじっくり炒めて甘みをひきだした玉ねぎをなめらかに裏ごししました(かぼちゃ25%使用)。

 「肉じゃが」は、歯ぐきでつぶせるやわらかさ。小さめのじゃがいもやにんじんがごろごろと顔をのぞかせる、ある程度ならかめる方向けの商品です。「お年寄りは煮物が好きですから、もう一品増やしたいときに便利だと思います。甘めの味付けが好きな方には特に喜ばれそう」。ここで、何げなくパッケージを手に取った新田さん。栄養成分表示を見て、驚きの声を上げます。「だしもきいていて味つけもしっかりしているのに、1食あたりの食塩はたったの0.8g!これはうれしいですね」

肉じゃが
(歯ぐきでつぶせる)

やわらかく仕立てた牛肉とじゃがいも、にんじん、玉ねぎをしょうゆをきかせただしでじっくり煮込みました。

 最後は、スプーンでつぶせる程度のやわらかさの「鶏だんごの野菜煮込み」を。和風だしのいい香りが、新田さんの鼻孔をくすぐります。「かめばかむほど、お肉の味が感じられていいですね。食べ応えがあります」。ゴロゴロとした肉団子を一口、二口と味わっていました。

鶏だんごの野菜煮込み
(容易にかめる)

やわらかく仕立てた鶏肉だんごを白菜、豆腐、大根、にんじんなどと和風だしで煮込みました。


市販の介護食に抵抗がある方は、
おいしさを実感して使ってみて!

 在宅介護の日々で、新田さんとひで子さんの間には、食事を中心としたコミュニケーションがあり、それが介護を終えた今も心温かな思い出として残っているそうです。

 「食事を持っていったときの、『これ大好きなの! ありがとう』。食事を下げるときの、『おいしかった~、ありがとう』。6年半の間には、母の『ありがとう』と笑顔がいっぱいありました。食事の準備は毎日のこと。料理が好きな私でも大変だったので、料理が苦手な方ならなおさらですよね。肩の力と手の抜き方を覚えるのは、長い介護生活において重要です。ただ、市販の介護食を使うことに抵抗感を持つ方もいます。私の母にも、そんなところがありました。使う側にも、罪悪感を抱く方はいらっしゃるはずです。これを解消するには、まず実際に自分たちが食べてみることをおすすめします。自分で実際に食べれば親が好む味かどうかもわかるし、おいしさを実感すれば安心して使っていただけるかと思います

キユーピーの介護食
「やさしい献立」でおいしく楽しい食卓を

 キユーピーの「やさしい献立」は、いつまでもおいしく、楽しく食事をしてもらいたいという想いから生まれた、今年発売23年目を迎える市販初の介護食です。食べる方のかむ力と飲み込む力に合わせたやわらかさでラインアップを揃えています。「工場は家庭の台所の延長」という考えで手作りに近い製法で作っています。たとえば新田さんが食べた「なめらかごはん」は、生米を炊いてからペースト状にすることで、お米本来の甘さを引き出しました。

 商品は、かたさに応じて4つに区分されていて、介護される方の状態に合わせてベストなものを選ぶことができます。全部で52品とラインアップが豊富なのも、毎日の献立を考える上ではうれしいポイント。もちろん栄養面での配慮もされていて、だし汁の風味を生かすことでやさしい塩加減にしながらも、しっかりした味わいです。おいしくて便利なキユーピーの「やさしい献立」、介護にかかわる全ての方の、様々な食のニーズに応える商品です。


新田 恵利(にった・えり)

タレント

1968年3月17日生まれ。埼玉県出身。1985年に放送が始まったテレビ番組「夕やけニャンニャン」(フジテレビ)から誕生した女性アイドルグループ「おニャン子クラブ」の会員番号4番として人気を博す。1986年に「冬のオペラグラス」でソロデビュー。その後、女優、タレントとして活躍。 2014年から母・ひで子さんの在宅介護を始めたことをきっかけに、介護に関する講演も行うように。近著に「悔いなし介護」(主婦の友社)。

朝日新聞Reライフ.netより転載
(掲載日:2021年11月25日)