
キャベツの剥がし方、巻き方を丁寧にご紹介。しっかり力を入れて巻くことできれいに仕上がります。
- 調理時間 50分
- エネルギー 272kcal
- 食塩相当量 2.5g
- 野菜摂取量 144g
※エネルギー・食塩相当量・野菜摂取量は1人分の値
材料(2人分)
キャベツ | 4枚 | 240g |
---|---|---|
合いびき肉 | 150g | |
玉ねぎ | 1/4個 | 47g |
卵 | 1/2個 | 26g |
パン粉 | 大さじ3 | |
牛乳 | 大さじ1 | |
塩 | 小さじ 1/4 |
|
こしょう | 少々 |
A 水 | 400ml | |
---|---|---|
A コンソメ顆粒 | 小さじ2 | |
A ローリエ | 1枚 | |
A 塩 | 少々 | |
A こしょう | 少々 | |
パセリ(みじん切り) | 少々 |
作り方
1キャベツをはがす
キャベツの芯の周りから斜めに包丁の先を差し込んで芯をくりぬく。
外側から1枚ずつはがす。かたい軸の部分をそぎ切りにして全体の厚さを均一にする。


調理のポイント
ロールキャベツは巻きやすいように、外側の大きな葉を使います。破らないように、ゆっくりはがしましょう。また多少破れても大丈夫です。

キャベツの葉が小さければ、2~3枚で1枚分としてください。
キャベツの葉のかたい軸の部分は、そがないと巻きにくく、破れる原因になります。あとで一緒に煮込むので、捨てないで残しておいてください。
おいしさのポイント
キャベツには春キャベツ(巻きのゆるいサラダ用)と冬キャベツ(巻きがしっかりした煮込み用)があります。ロールキャベツは冬キャベツがおすすめです。
2キャベツをゆでる
鍋にたっぷりの湯をわかす。塩少々(分量外)を加え、1のキャベツを、2枚ずつ菜ばしで破らないように沈めながら、1~2分しんなりするまでゆでる。
ザルに広げ、粗熱をとる。水気をしっかりふきとる。


調理のポイント
キャベツに水気が残っていると、肉だねがゆるんで煮崩れの原因になります。
3下ごしらえをする
・玉ねぎはみじん切りにする。
・卵は溶いておく。
・パン粉は牛乳にひたす。


調理のポイント
玉ねぎは細かいみじん切りにすると、肉とよくなじみます。
さらにおいしく!
玉ねぎをサラダ油少々でしんなりするまで炒めてから加えるとコクと甘みがでます。また炒めることで水分が抜けるので肉となじみやすくなります。

4合いびき肉に塩を入れてこねる
ボウルに冷蔵庫から出したての合いびき肉を入れ、塩を加えて粘りがでるまでしっかりこねる。

調理のポイント
肉の粘着力は、温度が15度を超えると弱くなっていき、20度を超えると失われます。合いびき肉は冷蔵庫から出したての物を使いましょう。
ひき肉は、他の材料を入れる前に塩を加えてしっかりこねましょう。塩がひき肉どうしのつなぎの役割をしているほかに、肉汁を閉じ込める保水としての役割も果たしており、粘りがでてきます。これはひき肉に含まれているミオシンというタンパク質が塩分によって網目構造をつくるからです。そして熱が加わるとさらに固まるので、肉汁が流れにくくなります。
肉をこねるとき、手で時間をかけてこねると手の熱で脂が溶け出してしまい、焼いているうちに肉汁と一緒に流れでてしまいます。しかし手を使うメリットは作業が早いことです。手の攪拌力はかなり強いので、1分も混ぜれば十分粘りが出ます。冷蔵庫から出したてのひき肉を使い手で素早くこねましょう。(手の代わりにヘラやすりこ木でこねても、熱で脂が溶け出ることがないのでおすすめです。)
5他の材料を加えさらにこねる
4でこねた合いびき肉に、溶き卵を少しずつ加えて混ぜる。次に牛乳に浸しておいたパン粉、玉ねぎ、こしょうを加えこねる。4等分して俵形にまとめる。


調理のポイント
こね方のコツ
卵はひき肉としっかりなじませたいので最初に加えます。他の材料と一緒に加えると、パン粉や玉ねぎが卵を吸ってしまうのでパサパサの原因になります
こねすぎに注意しましょう。粘りが強すぎると加熱した時に網目構造がスポンジを絞るように縮み、肉汁が流出してしまうので食感が固くなってしまいます。また肉の粒がつぶれてしまい、風味が弱くなってしまいます。手で素早くこねるか、ヘラやすりこ木でこねて、肉の脂が溶けださないようにしましょう。
おいしさのポイント
パン粉は増量剤の役目をするほか、肉汁や玉ねぎから出る水分や脂肪を吸収し、うま味を逃がしません。
卵はつなぎの役割のほかに、コクとまろやかさをだしてくれます。
6キャベツで肉だねを巻く
キャベツ1~2枚(小さめの葉は大きめの葉の上に重ねる)の手前に、5の肉だねを1個おく。
手前からひと巻きし、両端を折り、そのまま奥までしっかり強めに巻く。
ようじで縫うようにとめる




調理のポイント
ロールキャベツ1個分の肉だねの量は、卵1個の大きさが目安です。
キャベツの小さめな葉や破れた葉は、2~3枚重ねて巻くようにしてください。小さな葉でざっと包み、その後大きな葉で包むと、きれいに包めます。

肉だねは、火が通ると縮むので、しっかり強めに巻きましょう。
ようじの代わりに、スパゲティの乾燥した麺を、ようじの長さに折って、同じように使えます。
ようじを使わない場合は、キャベツの手前少し右寄りに、肉だねをおきます。手前からひと巻きし、左側の葉を内側に折りたたんだら、奥までしっかり強めに巻きます。右側の葉を指で具材の中に押し込みます。

さらにおいしく!
巻いたキャベツにベーコンを巻くと、コクとうま味が加わります。
7巻いたキャベツを鍋で煮込む
巻き終わりを下にして鍋にぴったり並べる。空いたところに、そぎ落としたキャベツの軸を詰める。
Aを注ぎ落しぶたをして中火にかける。煮立ったら弱火にし、ふたをして30分煮る。
器に盛り、ようじをはずしてパセリを散らす。


調理のポイント
ロールキャベツが煮ている間に動くと、煮崩れの原因になります。
ロールキャベツが動かないように、そぎ落としたキャベツの軸や芯をすき間に差し込んで、ギュッと詰め込みます。
鍋の大きさは、ロールキャベツ4個をすきまなく入れて煮込める大きさが理想です。
落しぶたがない場合は、アルミホイルやクッキングシートを鍋の直径より少し大きめに切って使いましょう。
おいしさのポイント
仕上げにパセリをちらすと、肉との相性がよく彩りもきれいです。
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[豆知識]
・ロールキャベツは使う肉によって味わい変わります。お好みのひき肉を使いましょう。
合いびき肉: 牛肉と豚肉のうま味が合わさり、コクのある味わいに仕上がります。
豚ひき肉: やわらかい食感でジューシーに仕上がります。
鶏ひき肉: あっさりとした仕上がりに。キャベツの味が引き立ちます。
・シンプルにコンソメで煮る方法を紹介しましたが、トマト缶やトマトピューレ、トマトケチャップを加えて作るトマト煮、生クリームや牛乳で作るクリーム煮、だしとうすくち醤油で煮る和風煮もおすすめです。
・ロールキャベツは、1世紀ごろトルコやギリシャの付近で作られていた、ぶどうの葉で肉や米を包んで煮込んだ料理が起源といわれています。15~16世紀オスマン帝国によって東ヨーロッパや中央アジア、アラブ世界に広まりました。その過程でヨーロッパで古くから栽培されていたキャベツの葉が使われるようになったと考えられています。
・キャベツが日本に伝わったのは、江戸時代の終わりから明治にかけてのことです。ロールキャベツが日本に伝わったのもそれ以降と考えられています。近年はおでんの具として人気があり、かんぴょうで結ぶ方法は、日本独自のものです。
・明治26年10月4日に日刊新聞の献立欄にロールキャベツの原型である「キャベーヂ巻き」が日本で初めて紹介されました。これにちなんで10月4日は「ロールキャベツの日」として制定されました。