甘辛バランスとしょうがの香り!
豚肉のしょうが焼きの基本レシピ

仕上がりをきれいにする筋切りの仕方やお肉を柔らかくするコツをご紹介します。

  • 調理時間 15分
  • エネルギー 452kcal
  • 食塩相当量 2.1g
  • 野菜摂取量 83g

※エネルギー・食塩相当量・野菜摂取量は1人分の値

材料(2人分)

豚ロース肉または豚肩ロース肉
(しょうが焼き用)
薄切り肉約6枚 250g
小麦粉 小さじ1
A しょうゆ 大さじ
1.5
A みりん 大さじ
1.5
A 酒 大さじ
1.5
A 砂糖 小さじ1
A しょうが(すりおろす) 小さじ2 10g
サラダ油 小さじ2
キャベツ 2枚 120g
ミニトマト 4個(小) 36g

作り方

1タレをつくる

Aの調味料を混ぜ合わせる。

おいしさのポイント

タレの主役はしょうがです。しょうがの香りが肉の臭みを軽減し、その辛さが食欲を増進させてくれます。手軽で便利なチューブタイプのしょうがでも代用可能ですが、生のしょうがは香りが強く、豚肉をやわらかくする酵素も含まれているので一番おすすめです。

さらにおいしく!

大人向けに一味を加えたり、にんにくのすりおろしを少々加えると味にパンチがでます。

2つけあわせを用意する

キャベツはせん切りにする。

おいしさのポイント

キャベツやミニトマトをつけあわせにすると、彩りがよく、野菜が同時に摂取できるので栄養のバランスもよくなります。

3肉の筋切りをする

肉の脂身と赤身の間にある筋を、包丁の先で切り目をいれるようにして数か所切る。

調理のポイント

豚肉は、脂身と肉の間の筋が加熱により収縮し、肉がそり返ってしまいます。筋を切っておくと縮みにくく肉がそり返りません。
筋切りは、片面を切れば両面切れるので、片面を切れば大丈夫です。

おいしさのポイント

豚肉のしょうが焼きは、きめ細かな肉質で筋が少なく、適度な脂身でうま味がある豚ロース肉や、赤身の中に脂身が入っていてうま味やコクがあり、焼いてもかたくなりにくいや豚肩ロース肉がおすすめです。
また、豚の小間切れは、ロースやばら肉などの切れ端なので、肉の大きさはそろいませんが、味のしみがよく、比較的安価なので使いやすいです。

肉の厚さは2~4mmが「薄切り肉」「しょうが焼き用」として販売されています。この厚さだと味のしみこみがよく火が通りやすいので、しょうが焼きにおすすめです。

4豚肉に小麦粉をふる

バットなどに豚肉を一枚ずつ広げる。焼く直前に、茶こしを使って、小麦粉を豚肉の表面(両面)にうすくふる。

調理のポイント

小麦粉の役割は、
①肉の表面についた粉が調味料を吸うので、調味料がうまく肉にからみます。
②肉の表面に粉をまぶすことで、肉の水分が外に流れ出るのを防ぎ、しっとりと肉を焼き上げることができます。

小麦粉の代わりに片栗粉でも同じように作れます。小麦粉はカリッと焼き上がり、片栗粉はとろりとやわらかく仕上がります。

小麦粉をつけてから時間がたつと、小麦粉が肉の水分を吸ってべたべたしてくるので、焼く直前に小麦粉をふりましょう。

5豚肉を焼く

フライパンにサラダ油を中火で熱し、豚肉を1枚ずつ重ならないように広げて入れる。軽く焼き色がついたら肉を返し、肉の色が変わる程度にさっと焼き、火を止める。

調理のポイント

中火で焼きましょう。肉の表面を焼き固め、おいしい肉汁が逃げないようにするためです。弱火で時間をかけて焼くと、うま味がなくなり肉が固くなってしまいます。

肉を広げて入れましょう。肉を重ねて入れると、火の通りが均一でなくなり、焼くのに時間がかかってしまいます。

6タレをからめ仕上げる

フライパンに、1のタレを加えて、再び火にかけ中火にする。フライパンをゆすりながら肉の上下をかえし、肉に照りが出て汁気が少なくなったら火を止める。器に盛り、つけ合わせのキャベツ、ミニトマトを添える。

タレを加えて中火に
照りが出て汁気が少なくなったら火を止める
盛りつけ

調理のポイント

タレを加える前に肉を焼いた後の余分な脂をキッチンペーパーでふきとると、タレがよく絡みつやよく仕上がります。

火を点火する前にタレを加えると、タレの蒸発をおさえ、焦げつきを防ぎます。

おいしさのポイント

しょうが焼きにはタレに漬け込んで焼く方法もあります。その方法では、タレに塩分があるため肉の水分が奪われ、固くパサついた出来上がりになることがあります。
やわらかくジューシーに仕上げるには、タレに漬けず、焼いてから調味料を絡めるだけで味は十分につき、焦げにくいので加熱もうまくいきます。

[豆知識]

豚肉のしょうが焼きは、昭和20年代に東京・銀座の居酒屋が出前注文に対応しやすく、素早く大量に作れる肉料理として開発したと言われています。
その後、仕出し弁当や食堂のメニューとして普及し、昭和時代までは関東地方のローカルメニューでした。その後、全国チェーンによって全国に広まり、現在は定番の豚肉料理となっています。

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