ピーマンと肉だねがバラバラにならない方法、肉のこね方や焼き具合まで、ピーマンの肉詰めのコツを詳しくご紹介します。
- 調理時間 30分
- エネルギー 372kcal
- 食塩相当量 2.0g
- 野菜摂取量 92g
※エネルギー・食塩相当量・野菜摂取量は1人分の値
材料(2人分)
ピーマン | 4個 | 140g |
---|---|---|
合いびき肉 | 200g | |
塩 | 小さじ 1/4 |
|
卵 | 1/2個 | 26g |
玉ねぎ | 1/4個 | 47g |
こしょう | 少々 | |
小麦粉 | 適量 | |
サラダ油 | 大さじ1 |
ソース
トマトケチャップ | 大さじ2 | |
---|---|---|
ウスターソース | 大さじ1 |
作り方
1下ごしらえをする
・ピーマンは縦半分に切り、内側の種とヘタの境目に包丁で切り込みを入れて、種とワタを取り除く。
・卵は溶いておく。
・玉ねぎは細かいみじん切りにする。
2ピーマンに小麦粉をまぶす
バットに小麦粉を適量いれ、ピーマンの内側にうすく小麦粉をまぶす。余分な粉は振るい落とす。
調理のポイント
小麦粉には、ピーマンと肉だねをくっつけるのりの役割があります。
ピーマンの内側に小麦粉をまぶすとき、茶こしを使うと簡単にできます。
3合いびき肉に塩を入れてこねる
ボウルに冷蔵庫から出したての合いびき肉を入れ、塩を加えて粘りがでるまでしっかりこねる。
調理のポイント
肉の粘着力は、温度が15度を超えると弱くなっていき、20度を超えると失われます。ひき肉は冷蔵庫から出したてのものを使いましょう。
肉をこねるとき、手で時間をかけてこねると手の熱で脂が溶け出してしまい、焼いているうちに肉汁と一緒に流れでてしまいます。しかし手を使うメリットは作業が早いことです。手の攪拌力はかなり強いので、1分も混ぜれば十分粘りが出ます。冷蔵庫から出したてのひき肉を使い手で素早くこねましょう。(手の代わりにヘラやすりこ木でこねても、熱で脂が溶け出ることがないのでおすすめです。)
ひき肉は、他の材料を入れる前に塩を加えてしっかりこねましょう。塩がひき肉どうしのつなぎの役割をしているほかに、肉汁を閉じ込める保水としての役割も果たしており、粘りがでてきます。これはひき肉に含まれているミオシンというタンパク質が塩分によって網目構造をつくるからです。そして熱が加わるとさらに固まるので、バラバラになったり、焼いたときに割れたりするのを防ぎ、肉汁も流れにくくしてくれます。
4他の材料を加えさらにこねる
3でこねた合いびき肉に、溶き卵を少しずつ加えて混ぜる。
玉ねぎ、こしょうを加えこねる。8等分にする。
調理のポイント
こね方のコツ
こねすぎに注意しましょう。粘りが強すぎると加熱した時に網目構造がスポンジを絞るように縮み、肉汁が流出してしまうので食感が固くなってしまいます。
卵はひき肉としっかりなじませたいので最初に加えます。他の材料と一緒に加えると、パン粉や玉ねぎが卵を吸ってしまうのでパサパサの原因になります。
おいしさのポイント
卵はつなぎの役割のほかに、コクとまろやかさをだしてくれます。
さらにおいしく!
玉ねぎをサラダ油少々でしんなりするまで炒めてから加えるとコクと甘みがでます。また炒めることで水分が抜けるので肉となじみやすくなります。
5ピーマンに肉だねを詰める
ピーマンに4の肉だねをすき間なく、真ん中がこんもり盛り上がるようにきっちり詰める。
調理のポイント
成形のコツ
焼くと肉が縮むので、肉だねを強めに押しつけるようにしっかり詰めると、ピーマンから肉がはがれにくくなります。
また、こんもり詰めることで食べ応えのあるジューシーな焼き上がりになります。
6焼く
フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、5のピーマンの肉だねの部分を下にして、焼き色がつくまで中火で1分ほど焼きます。
7裏返して焼く
裏返して弱火にし、ふたをして約10分蒸し焼きにし中まで火を通す。フライパンはそのままにしてピーマンの肉詰めだけ皿に盛りつける。
調理のポイント
ピーマンの大きさによって火の通りも変わってくるので、時間は目安にしてください。
大きめの肉だねの中央に竹串を刺し、透明な肉汁が出てくれば、中まで火が通っています。肉汁が濁っていれば、弱火でさらに1~2分焼いてください。
おいしさのポイント
ピーマンが食べやすい理由
ピーマンの肉詰めは、ピーマンを油でじっくり焼き、肉のうまみをプラスすることで、ピーマン独特の苦みがコーティングされ、苦みを感じにくくなるので、ピーマン嫌いの子どもでも食べやすいです。
8ソースを作る
7でフライパンに残った肉汁に、ソースの材料をいれてひと煮たちさせる。盛りつけたピーマンの肉詰めにかける。
さらにおいしく!
[タレのバリエーション]
しょうゆ、みりん、酒各大さじ2でソースをつくると和風のソースになります。
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[豆知識]
ピーマンなどの野菜の中にひき肉などを詰めた料理は、ファルシ(フランス語)と呼ばれています。ファルシに似た料理は、トルコ、東欧諸国、インド、中近東、メキシコなど世界には数多く存在します。
ピーマンの肉詰めは使う肉によって味わい変わります。お好みのひき肉を使いましょう。
・合いびき肉 牛肉と豚肉のうま味が合わさり、コクのある味わいに仕上がります。
・豚ひき肉 やわらかい食感でジューシーに仕上がります。
・鶏ひき肉 あっさりとしたヘルシーな味わいに仕上がります。