トマトサラダの基本

トマトをまるごとたのしむ

トマトはうま味・酸味・甘味があり、ジューシーな食感、華やかな赤色が特徴で、サラダのメインとなる食材です。さまざまなサイズや甘みのものを選ぶことができるので、その違いを楽しむこともできます。

そんなサラダに欠かせない食材であるトマトをまるごとたのしむポイントをご紹介します。


トマトの種類

トマトの品種は世界中に10,000種類以上もあるといわれています。
大きさと重さで分類すると、大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトに分けることができます。

大玉トマト

重さ100g以上のトマトです。甘味と酸味がほどよくあり、他のトマトに比べゼリー部分が多いのが特徴です。彩りだけでなく食感、甘味、酸味を合あわせたいサラダに向いています。トマトをたくさん食べたい時にもおすすめです。

中玉トマト

大玉トマトとミニトマトの間の大きさのトマトです。大玉トマトとミニトマトの掛け合わせで生まれたもので、糖度が高く、うま味が強い種類が多いです。酸味よりも甘味を感じたいサラダに向いています。

ミニトマト

重さ10~30gのトマトです。甘味とうま味が強い種類が多く、サラダの味にアクセントをつけたい時に向いています。ひと口で食べられるサイズで、皮のプチッとした食感を味わう料理におすすめです。そのままでも付け合せやお弁当の彩りに使うことができるので、急いでいる時にも重宝します。


トマトの選び方

新鮮で熟したトマトを選ぶポイントをご紹介します。大玉トマト・中玉トマト・ミニトマトに共通するポイントです。

皮にハリがあるものが新鮮

皮にハリがあるものを選びましょう。皮がしわになっているものは鮮度が落ちています。 

  • 皮にハリのあるトマト
  • 皮にハリがないトマト

赤く熟しているものが食べ頃

品種によって異なりますが、多くの品種は赤く熟しているものが、うま味も甘味も強く食べ頃です。

赤く、色むらがないものを選ぶ

赤く、色むらがないものを選びましょう。全体にうっすらと小さな白い点があるトマトは味が薄く、水っぽい食感になりがちです。

  • 全体にうっすらと小さな白い点があるトマト

おしりにスターマークがあるものは成熟している証拠

トマトのおしり部分から、星のように放射状に白く線が伸びているのものは成熟している証拠で、味が濃厚なおいしいトマトです。

比べて重いものを選ぶ

トマトは同じ大きさであれば密度の高い、比較的重いものを選びましょう。

ミニトマトを選ぶときはヘタもチェック

ミニトマトも皮にハリがあり、赤く熟しているものが、うま味も甘味もあり食べ頃です。
さらにミニトマトの場合は、ヘタが濃い緑色でピンとしているものを選びましょう。新鮮な証拠です。

  • ヘタがピンとして全体が赤いミニトマト
  • ヘタがしおれているミニトマト

ベースグリーンが残っているフルーツトマトはしっかり育った証拠

水やりの量を控えて小さめに育てるフルーツトマトは、しっかりと太陽の光を浴びて育つと、ヘタの近くに濃い緑色(ベースグリーン)が現れます。
熟すにつれて赤みが濃くなりベースグリーンが薄くなりますが、完熟しても緑色が残ることもあります。熟していないのでは?と思いがちですが、フルーツトマトがしっかりと育った証拠なので、ベースグリーンがあるものを選びましょう。

  • ベースグリーンが残るフルーツトマト

トマトの保存方法

大玉・中玉トマトの場合

トマトを保存する際の適温は10℃前後です。冬など涼しい場所であれば室温での保存もOKです。
夏など部屋が暖かい場合は、野菜室で保存しましょう。(5℃以下で保存すると低温障害を起こし味が落ちてしまうため、冷蔵庫ではなく野菜室で保存します)
保存する際はトマトのヘタが下になるように保存袋に入れましょう。

2~3日以上保存する場合は、直接保存袋に入れると袋に水滴がつき傷む原因となってしまうため、トマトをキッチンペーパーで包んでから保存袋に入れます。

  • 2~3日以上保存する場合はキッチンペーパーに包みヘタを下にする
  • トマトのヘタが下になるよう保存袋に入れる

青みが残るトマトを保存する際には、熟するまで常温(15~25℃が適温)で保存します。熟したときにおしり側がつぶれないよう、ヘタを下にして保存しましょう。

ミニトマトの場合

ヘタつきのまま保存するとカビがはえやすくなるので、ヘタを取り、キッチンペーパーを敷いた保存容器に並べ、野菜室で保存します。


トマトの切り方

切り方によって形はもちろん、トマトの果肉とゼリー部分のバランスが変わります。味や食感に影響するためレシピによって切り方を使い分けましょう。

くし形切り

トマトの最も一般的な切り方で、ゼリー部分をより感じれる切り方です。サラダや炒め物など幅広く使えます。

輪切り

薄い形や丸い形で使いたいときの切り方で、果肉部分をより感じれる切り方です。サラダやサンドイッチ、グリルなどに使えます。

乱切り

コロコロとしていて調味料とあえやすいので、あえサラダに使いやすい切り方です。他の食材ともサイズを揃えやすいため食べたときの味のバランスが良くなります。
大玉トマトは、まず4〜6等分に切ってから乱切りにします。

ゼリー部分が出にくい切り方

あえ物や炒め物を作るときは、水っぽくならないようゼリー部分が出にくい切り方がおすすめです。

大玉トマトをくし形切りする場合

横半分に切り、断面を見てトマトの種の部分を避けるように切り分けます。

  • 断面を見る
  • トマトのゼリー部分を避けて切り分ける

ミニトマトを半分に切る場合

真上から見て、楕円の幅が一番短い部分を切ります。

  • 真上から見て、楕円の幅が一番短い部分を切る
  • 切り口からゼリー部分が出ない

トマトが切りにくいときは

トマトは柔らかく皮が滑りやすいので、包丁で切りにくい場合があります。しっかり研いだ包丁を使いましょう。
それでも切りにくい際は、切りたい部分に包丁の先で切込みを入れ、その切り込みに刃を入れて前後に動かして切りましょう。この方法は他の野菜の場合でも使えます。


トマトの皮をむく

調味料の味をなじませたい時や口当たりを良く仕上げたい時は、トマトの皮をむきます。

湯むき

複数のトマトの皮をむくときは、湯むきがおすすめです。

直火むき

トマト1個だけ皮をむきたいときや、湯を沸かすのを省きたいときに便利です。
ヘタの部分にフォークをしっかりと刺し手に持ちます。コンロの火がトマト全体にあたるよう回しながら火にかけ、皮がはじけて破れたら、冷水に取り皮をむきます。

  • ヘタの部分にフォークを刺してコンロの火にかける
  • 皮がはじけてきたら冷水にとる

味付けは食べる直前に

トマトは塩気に触れると浸透圧で水分が出てしまうことがあります。食べる直前に味付けしましょう。

ドレッシングであえる場合

大きめのボウルにトマトを入れて全体にドレッシングをまわしかけ、両手にカトラリー(左手に大きめのスプーン、右手に箸など)を持ち下から丁寧に混ぜます。大きさに余裕のあるボウルを選びましょう。
トマトが崩れないようにやさしく、必要以上に混ぜすぎないようにしましょう。ドレッシングとあえる場合は2〜3回程度で混ぜます。

  • 大きめのスプーンと箸で下から崩れないように丁寧に混ぜる

ドレッシングをかける場合

ドレッシングをかけてしばらくおくとトマトから水分が出てしまいます。ドレッシングは食べる直前にかけましょう。

味見をする

同じトマトでも個体によって味や香り、うま味、水分量が異なります。味付けの後は、今日のトマトにうまく味が馴染んでいるか、おいしくできているか味見をしてみましょう。


盛りつけのコツ

料理によってトマトの盛りつけ方を変えましょう。

ドレッシングなどとあえる料理の場合は、中央に高さを出して盛りましょう。2~3回に分けて皿に盛ると中央を高く盛りつけやすくなります。

  • 中央を高く盛りつける

後からドレッシングなどの調味料をかける料理の場合は、皿に平らに均一に並べて盛る、もしくは放射状に並べて盛りつけましょう。

  • 皿に並べて盛りつける
  • 放射状に並べて盛りつける

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